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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):コロプラ、富士通、キヤノン、アドテスト

■コロプラ <3668> 2,853円  +148 (+5.5%)   本日終値
 18日、コロプラ <3668> [東証M]がスマートフォン向けゲームの「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」が15日付で累計2000万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料。同ゲームは1月31日に1900万ダウンロードを突破したばかりで、およそ2週間余りで100万ダウンロードを上乗せしており、成長速度になお陰りがみられない。同時に、「魔法使いと黒猫のウィズ」の新テレビCM「浴衣編」の放映を19日より始めると発表したことも、ダウンロード数拡大の後押しを期待する買いを誘った。

■富士通 <6702> 647円  +15 (+2.4%)   本日終値
 富士通 <6702> が3日続伸。日経新聞が19日付で「富士通はビッグデータを活用して患者個人に合わせた病気の治療法や予防法を見つけるシステムを構築する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「ヒトゲノム(全遺伝情報)など個人ごとに異なる分子情報と、診療情報を蓄積する電子カルテとを統合したデータベースが中核で、年内に医療機関などに売り出す」という。20年をめどに個人に合わせた医療に活用可能にするとしており、医療ビッグデータの事業化による将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■キヤノン <7751> 3,140円  +61 (+2.0%)   本日終値
 18日、キヤノン <7751> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.6%にあたる1800万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は19日から4月4日まで。

■アドバンテスト <6857> 1,103円  +7 (+0.6%)   本日終値
 アドテスト <6857> が4日続伸。日経産業新聞が19日付で「半導体検査装置大手のアドバンテストは新方式の無線給電技術を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「送電側のコイルから50センチメートル程度まで離れても充電できるほか、間に障害物を挟んでも反応する」という。実用化の時期は未定としているが、同社がスマホや電子機器メーカーに部品を提供する方法で販売する予定としており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■アルテック <9972> 297円  +79 (+36.2%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アルテック <9972> が商いを伴って続急騰。日経産業新聞が19日付で「3Dプリンター世界大手の米ストラタシスは、3種類の素材を組み合わせて造形できるカラー対応の機器を日本で発売した」と報じたことが買い手掛かり。報道によると、カラー素材のほか、半透明や硬質、軟質など様々な素材を同時に使った造形ができ、需要が多かったカラーへの対応で一層の販売拡大につなげるという。丸紅 <8002> の子会社や同社を通じて販売するとしており、希望小売価格は5500万円と高価格だけに、同社に収益寄与を期待する買いが殺到した。そのほか本日は、あいHD <3076> 、群栄化 <4229> 、パルステック <6894> [東証2]など3Dプリンター関連株の一角にも物色の矛先が向かった。

■ニチリン <5184> 1,185円  +175 (+17.3%)   本日終値
 18日、ニチリン <5184> [東証2] が決算を発表。13年12月期の連結経常利益は前々期比2.6倍の39.9億円に急拡大して着地。続く14年12月期も前期比10.1%増の44億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もアジア・北米で自動車用ブレーキホースの販売好調を見込む。生産性向上や物流の効率化なども増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は4円増の20円に増配する方針を示した。同時に、株主優待制度の新設を発表。保有株数により1000円~3000円のクオカードを贈呈する。前日終値ベースの予想PERが4.8倍→4.4倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■環境管理センター <4657> 795円  +100 (+14.4%) ストップ高    本日終値
 環境管理 <4657> [JQ]が18日前場立会中に、米ゲル社、EAインターナショナル合同会社と福島第1原発の除染や浄化などについて相互協力関係の構築で合意したと発表したことが引き続き買い材料視された。3社は今後始まる中間貯蔵施設での減容化に関する技術開発や原発近傍の除染、廃炉に向けた研究開発など多岐にわたる支援サービスを展開する方針。

■ラクオリア創薬 <4579> 607円  +47 (+8.4%)   本日終値
 18日、ラクオリア <4579> [JQG]が名古屋大学と産学協同研究部門「薬効解析部門」の設置について契約を結んだと発表したことが買い材料。契約に伴い、創薬研究部門の一部である生物研究部の機能を同大環境医学研究所と高等総合研究館に段階的に移転し、アカデミアとのシナジーを最大限に発揮できる体制を整備。同社の創薬研究のノウハウと名古屋大学の学術研究を組み合わせて、産学連携の下で画期的な新薬の創出を目指す。

■オプト <2389> 833円  +48 (+6.1%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 18日、オプト <2389> が動画配信プラットフォーム事業を展開するスキルアップ・ビデオテクノロジーズの株式85%を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。発表によると今後市場の急拡大が見込まれる「動画広告分野」を重点的に社内リソースや資金を投下し、ノウハウや市場シェアの獲得に向け注力するとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

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