【市況】(香港)中信21世紀が急落、アリババは「裏口上場」考えず
中信21世紀(00241/HK)
2.58HKドル(-0.86 -25.00%)=12:03時点
急落。中国の電子商取引大手アリババ・グループが、同社への資産注入などを通じた「裏口上場」の可能性を否定したことが嫌気されている。
アリババの任秉正財務副総裁は5日、現時点で新規株式公開(IPO)のタイムスケジュールは未定であり、上場先も決まっていないと述べた。また、中信21世紀を通じて「裏口上場」するとの市場の観測についても、「そのような計画はない」とした。
中信21世紀は先月、アリババ、および同社の馬雲(ジャック・マー)会長などが創設した投資ファンドから、約13億HKドル(約170億円)の出資を受けると発表した。これを受けて市場では、アリババが同社を通じて香港に裏口上場するのではとの観測が浮上。中信21世紀の株価は発表翌日に370%高と急騰した。
■企業紹介
中国のITサービス企業。中国政府系コングロマリット、中信集団(CITIC)の傘下。通信付加価値サービスやシステムインテグレーションなどを手掛けるほか、医薬品の電子管理分野にも参入。
《NT》
提供:フィスコ