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【市況】【↓】日経平均 大引け|新興国懸念でリスク回避の売り、大幅に3日続落(2月3日)


日経平均株価
始値  14788.56
高値  14846.93(09:18)
安値  14615.05(14:58)
大引け 14619.13(前日比 -295.40 、 -1.98% )
変動幅 231.88

売買高  29億2068万株(東証1部概算)
売買代金 2兆6598億円 (東証1部概算)

■本日のポイント

 1.日経平均はほぼ安値引けとなり、大幅に3日続落
 2.欧米株安・円高を嫌気、リスク回避の売りが続く
 3.低調な中国PMIを受け、新興国失速への警戒感が強まる
 4.指数寄与度の高い3銘柄だけで指数を約111円押し下げる
 5.売買高は3日ぶりに30億株を下回る


■東京市場概況

 前週末の米国市場では、新興国懸念に加え、シェブロンなどの冴えない決算も嫌気され、ダウは149ドル安と大幅に反落した。

 週明けの東京市場では、日経平均は295円安と大幅に3日続落し、昨年11月13日以来の安値水準となった。この3日間の下げ幅は764円に達した。

 欧米株安、102円台前半の円高が嫌気され、リスク回避の売りが優勢となった。1日に発表された1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が半年ぶりの低水準に落ち込んだことも、新興国経済の失速に対する警戒感を強めた。

 マツダ <7261> などの輸送用機器やタダノ <6395> といった輸出関連株が売られたほか、北海電 <9509> など電気・ガス業、SBI <8473> など証券商品先物、三井住友FG <8316> といった銀行業など内需関連株の下げもきつい。

 週末7日の米雇用統計発表を睨んで買い手控えムードが広がる中、後場には先物への売りが裁定解消売りを誘発し、指数の下げ幅を広げた。指数寄与度の高いソフトバンク <9984> やファストリ <9983> 、TDK <6762> の3銘柄だけで指数を約111円押し下げた計算なる。

 日経平均はほぼ安値引けとなり、東証1部の約9割の銘柄が下落。売買高は3日ぶりに30億株を下回った。

 東証33業種の全業種が下落。下落率が相対的に小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)ガラス土石製品、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)海運業。一方、下落率が大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)その他金融業、(3)電気・ガス業、(4)情報・通信業、(5)倉庫運輸関連。

 個別材料では、今期経常を一転増益に上方修正したきんでん <1944> 、前期経常を一転26%増益に上方修正したソルコム <1987> [東証2]、今期経常を38%上方修正したメック <4971> 、今期経常を25%上方修正したガイシ <5333> 、10-12月(3Q)経常が2.4倍増益となった住友重 <6302> 、今期経常を35%上方修正し、配当も24円増額したエプソン <6724> 、4-12月経常が93%増益で着地したウシオ電 <6925> 、今期経常を10%上方修正し、配当も1円増額したケーヒン <7251> 、今期経常を25%上方修正し、配当も5円増額したニフコ <7988> などが上昇。

 一方、今期経常を8%下方修正したティーガイア <3738> 、10-12月経常が赤字転落したビーマップ <4316> [JQG]、今期最終を一転赤字に下方修正したNTN <6472> などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メック <4971> 、(2)エプソン <6724> 、(3)ガイシ <5333> 、(4)ユニシス <8056> 、(5)NECフィル <2322> 、(6)前田工繊 <7821> 、(7)遠藤照明 <6932> 、(8)ニフコ <7988> 、(9)北陸電工 <1930> 、(10)ケーヒン <7251> 。

 値下がり率上位10傑は(1)オプト <2389> 、(2)新日本科学 <2395> 、(3)大同工 <6373> 、(4)サムコ <6387> 、(5)ティアック <6803> 、(6)冶金工 <5480> 、(7)モバクリ <3669> 、(8)アイフル <8515> 、(9)タダノ <6395> 、(10)ブレインP <3655> 。

【大引け】

 日経平均は前日比295.40円(1.98%)安の1万4619.13円。TOPIXは前日比24.32(1.99%)安の1196.32。出来高は概算で29億2068万株。値上がり銘柄数は162、値下がり銘柄数は1592となった。日経ジャスダック平均は2036.49円(66.17円安)。

[2014年2月3日]
(「株探」編集部)

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