【市況】今週の日本株見通し:本格化する決算発表を受けての個別物色中心の展開に
週末の米国株安を受けて、週初は15000円レベルのもみ合いを下放れてのスタートになる。新興国リスクへの警戒感は当面拭い切ることが出来ないと見られるほか、今週は米国で重要な決算発表も相次ぐことになる。売り一巡後も戻りは鈍い展開となりそうだ。決算発表が本格化する中で、より関心は個別物色へと移行しよう。ここまでは、サプライズこそ少ないが、市場コンセンサスの上振れ、下振れで明暗を分ける状況が目立っている。
主な決算発表銘柄は、3日がガンホー<3765>、三菱電<6503>、デンソー<6902>、三菱UFJ<8306>、4日が日立<6501>、パナソニック<6752>、シャープ<6753>、トヨタ<7203>、富士重<7270>、三菱商<8058>、5日が三菱ケミ<4188>、武田薬<4502>、マツダ<7261>、三菱地所<8802>、6日が大成建<1801>、ソニー<6758>、三菱重<7011>、ニコン<7731>、NTT<9432>、7日が旭硝子<5201>、住友鉱<5713>、いすゞ<7202>、オリンパス<7733>など。なかでは、総じて好決算が期待される建設関連セクター、来期業績にも安心感が強い造船・重機セクターなどに注目しておきたい。米国では、ADM、メルク、GMなどの決算発表が予定されている。
ほか、週末には東京都知事選が投開票される。情勢によっては電力株を中心とした原発関連株などに関心が高まろう。少子高齢化や福祉政策に対する関連銘柄などにも先回りの動きが向かうか注目。個別ではトヨタの動きに注目。先週末は長期ボックスレンジの下限を割り込んでおり、決算発表を契機にトレンド転換がなされるか見極めたい。
《FA》
提供:フィスコ