【市況】(中国)シャドーバンキング問題、中国のリスク過大視されている=工商銀会長
中国工商銀行(601398/CH、01398/HK)の姜建清会長は24日、「鳳凰財経」の取材に対し、金融安定理事会(FSB)の基準に従えば、中国のシャドーバンキング(影の銀行)のウエートは高くないと述べた。警戒すべき問題であることには間違いないが、そのリスクが過大視されているとした。
姜会長は2012年時点のある調査結果として、FSB基準によって算出された中国のシャドーバンキングの対国内総生産(GDP)比が10%にとどまったと説明。これに対して米国の同比率は150%に達していたという。
その上で姜会長は、中国のシャドーバンキングの規模はその他の国よりはるかに小さいと指摘。また、中国のシャドーバンキングはレバレッジ率が相対的に低いなど、欧米などとは違いがあると強調した。
姜会長は、中国のシャドーバンキングに全く問題がないとは言わないが、「中国のシャドーバンキング問題が世界で最も深刻」との言い方は「完全な歪曲だ」としている。
《NT》
提供:フィスコ