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【経済】【中国から探る日本株】「春節汚染」に懸念、爆竹・花火でPM2.5は数倍に急増へ


中国では今週末31日の春節(旧正月)を前に、大気汚染の激化が警戒されている。爆竹や花火で新年を祝う習慣のあるためで、ここ数年の年越し時間帯には、汚染物質「PM2.5」や「PM10」が数倍に増えたとのデータも明らかとなった。各地方当局は「春節汚染」を防ぐため、爆竹や花火を控えるよう市民に呼びかけている。

26日付のメディア放送によると、北京市の環境当局はこのほど、2006年から2013年までの旧正月期間の大気観測データを公表。大気中の汚染物質の濃度は旧暦元日の午前零時から1時にピークを迎え、PM10濃度は最高で1立法メートル当たり1014マイクログラムと、大みそか午後6時時点の10倍に達した。

また、上海当局の観測では、2013年の旧暦元日の午前2時時点で市内のPM2.5濃度は1立法メートル当たり523.7マイクログラムを記録。大みそか午後8時時点の81.4マイクログラムに比べ、6倍強に急増した。

両市の当局ともに、旧正月を祝う爆竹や花火が大気中の汚染物質を急増させ、短時間で重度の大気汚染を招くと指摘している。北京市では、旧正月に大気汚染警報の最高レベル「赤色警報」が発令された場合、爆竹や花火を禁止する方針を発表している。

《NT》

 提供:フィスコ

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