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【特集】ダイコク電機 Research Memo(1):複数のトピックスでビジョンの実現に進展


ダイコク電機<6430>は、パチンコホール向けのコンピュータシステムの製造・販売を行う「情報システム事業」、パチンコ遊技機メーカー向けにソフトウェア開発やアッセンブリユニットを提供する「制御システム事業」が2本柱となっている。

同社は中長期のビジョンとして、10年後に足元の平均的な事業実績をほぼ倍増させることをひとつの目安としているが、2014年3月期第2四半期は、このビジョンの実現に一歩近づく複数のトピックスがあった。具体的には、(1)パチンコ店の経営管理用コンピュータシステムであるホールコンピュータで、次世代システムの開発を開始したこと、(2)新規事業であるパチスロ遊技機のヒット、(3)カジノ分野への進出のためにマカオで開催されたゲームショーに初出展したこと?などである。

一方、2014年3月期の第2四半期の決算は売上高、利益ともに前年同期比を下回る結果となった。ただ、これは前年同期に発売したCRユニット(貸玉機)がヒットしたことによる反動で、想定通りといえる。むしろ、周辺機器の販売をはじめとする情報システム事業の収益力の向上を実現した点や、通期で前期に次ぐ過去2番目の売上高に迫った点、事前予想を上方修正した点を評価すべきであろう。

また、同社では通期計画こそ変更しなかったものの、これらの成果を株主還元に反映し、増配を決めた点にも注目しておきたい。

■Check Point

・CRユニットと呼び出しランプの需要は好調継続
・パチスロ遊技機「プリズム・ナナ」でニッチ市場を開拓
・アミューズメント化を実現させ売上規模で上位を目指す

(執筆:客員アナリスト 柄澤 邦光)

《FA》

 提供:フィスコ

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