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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):航空電子、日電産、NEC、富士フイルム

■日本航空電子工業 <6807> 1,695円  +210 (+14.1%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 22日、航空電子 <6807> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の115億円→135億円に17.4%上方修正。増益率が48.6%増→74.4%増に拡大し、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。自動車向けやスマートフォン向けのコネクターが好調で売上が計画を上回ることが寄与。円安効果に加え、生産の効率化や内製化などコスト削減も利益を押し上げる。なお、防衛省に対する過大請求問題に係わる返納金は織り込んでいない。

■日本電産 <6594> 11,715円  +620 (+5.6%)   本日終値
 22日、日電産 <6594> が14年3月期の連結税引き前利益を従来予想の780億円→830億円に6.4%上方修正。増益率が5.8倍→6.2倍に拡大し、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は13年10月に続き、3回目。車載・産業用モーターの好調や円安効果などで売上が計画を上回ることが寄与。構造改革による子会社の業績上振れや為替差益の増加も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、年間配当を90円→100円(前期は85円)に増額修正した。同時に、1.45%の自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■NEC <6701> 286円  +14 (+5.2%)   本日終値
 シティグループ証券が22日付でNEC <6701> の投資判断を「2(中立)→1(買い)」に引き上げ、目標株価を230円→340円に増額したことが買い材料視された。同証券では同社の連結売上高は84%が日本国内向け(13年3月期)で、景気回復の恩恵を受けるとし、これまで弱みだった高い国内売上高比率は、今年は逆に魅力になるだろうと指摘。また、15年3月期は携帯電話の赤字解消が約170億円の増益効果になり、既に半導体とパソコンも分離しており、構造改革の成果は大きいとしている。

■富士フイルム <4901> 3,142円  +103 (+3.4%)   本日終値
 富士フイルム <4901> が大幅反発。日経新聞が23日付で「富士フイルムホールディングスの2013年4~12月期は、連結営業利益(米国会計基準)が前年同期より5割多い980億円前後となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「医療事業の販売が順調に伸びたほか、事務機も海外を中心に好調を持続。デジタルカメラの販売落ち込みを補った」という。医療事業の収益拡大やアジア向けを中心に事務機の好調による増益報道を好感した買いが向かった。

■ディスコ <6146> 7,610円  +230 (+3.1%)   本日終値
 22日、ディスコ <6146> が、第3四半期(10-12月)の連結売上高(速報値)が前年同期14.6%増となったと発表したことが買い材料。前四半期(7-9月)比では14.7%減となったものの、第3四半期累計(4-12月)では778億円と通期計画(1021億円)に対する進捗率は76.2%と順調に進捗しており、特にネガティブ材料とはならなかった。同時に発表した4-12月の単独営業利益の速報値は88億円となり、単独の通期計画(103億円)に対する進捗率は86.1%に達した。なお、前日には一部報道が「4-12月期の連結営業利益は前年同期比3割増の120億円強に増えたもようで、通期予想(154億円)は上振れする可能性がある」と伝えている。

■ミクシィ <2121> 7,040円  +160 (+2.3%)   本日終値
 22日、東証が23日売買分からミクシィ <2121> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ミネベア <6479> 817円  +17 (+2.1%)   本日終値
 ミネベア <6479> が3日続伸、日経新聞が23日付で「ミネベアの2013年4~12月期は、連結営業利益が前年同期比2.2倍の230億円前後となったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「07年4~12月期の過去最高益(234億円)とほぼ同じ水準。自動車や航空機の生産拡大を受け、主力のベアリングの販売が好調だった」という。足元の受注も堅調で、14年3月期通期の営業利益も従来予想の270億円を上回る公算が大きいとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。

■アダストリア <2685> 3,020円  -700 (-18.8%) ストップ安    本日終値  東証1部 下落率トップ
 22日、アダストリア <2685> が14年2月期の連結経常利益を従来予想の103億円→55億円(前期は99.5億円)に46.6%下方修正し、一転して44.7%減益見通しとなったことが売り材料。グループ内での商品企画・生産を進める過程で商品企画に混乱をきたしたことや、トレンドへの対応が不十分だったことから、秋冬シーズン立ち上がり期(10月~11月)の商品販売が不振となり、12月~1月にかけて在庫削減を優先した値下げロスが響く。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→75円(前期は120円)に大幅減額修正したことも売りに拍車を掛けた。

■エプコ <2311> 2,176円  +400 (+22.5%) ストップ高    本日終値
 22日、エプコ <2311> [JQ] が13年12月期の連結経常利益を従来予想の7億円→8.2億円に17.7%上方修正し、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。消費増税前の駆け込み需要を背景に、住宅向け給排水設備などの設計受託戸数が想定より伸びた。カスタマーサポート事業で業務効率の向上による採算改善も利益を押し上げた。業績好調に伴い、前期の年間配当を50円→55円(前々期は55円)に増額修正した。なお、前日には「パナソニックと電力小売りの新会社を設立する」との報道が好感され、ストップ高配分となり、1万9400株の買い注文を残していた。

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