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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):滝沢鉄、川崎化、ウッドF、津田駒

■滝澤鉄工所 <6121> 191円  +24 (+14.4%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率5位
 20日、滝沢鉄 <6121> がロシアの機械メーカーKovrov Electromechanical Plant(KEMP社)と業務提携すると発表したことが買い材料。KEMP社は同社の新型複合旋盤「TS-4000」をセミノックダウン(SKD)生産し、ロシア国内で販売する。同社はSKDに必要な全ての部品を供給。SKDの生産期間は14-18年の5年間とし、同社の売上総額は80億円程度を見込んでいる。また、KEMP社はロシアの販売代理店として同社製品を販売する。成長が見込まれるロシア市場でKEMP社との連携によりブランド浸透と製品の販売拡大を目指すとあって、中期的な業績貢献与に期待する買いが向かった。

■川崎化成工業 <4117> 178円  +7 (+4.1%)   本日終値
 川崎化 <4117> [東証2]が急伸。日経産業新聞が21日付で「川崎化成工業は光を当てると固まる性質を持つアクリル樹脂に混ぜて固まる速さなどを調整する新しい薬剤を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「最も効率よく反応が進む波長約400ナノ(ナノは10億分の1)メートルの光に反応し、従来より少ない量で効率良く固められる」という。塗料や接着剤を生産する化学メーカーに売り込み、関連の売上高を15年までに全体の3割程度にまで増やすことを目指すとしており、収益拡大を期待した買いが向かった。

■ウッドフレンズ <8886> 216,500円  +8,200 (+3.9%)   本日終値
 20日、ウッドF <8886> [JQ]が2月28日現在の株主を対象に1→100の株式分割を実施し、同時に100株の単元株制度を採用すると発表したことが買い材料。最低投資金額は変わらないものの、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■津田駒工業 <6217> 197円  +3 (+1.6%)   本日終値
 20日、津田駒 <6217> が決算を発表。13年11月期の連結経常損益は6億円の赤字(前々期は17.7億円の赤字)に赤字幅が縮小して着地。続く14年11月期は8億円の黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。今期は受注好調やコスト削減、円安効果で繊維機械事業の収益が改善する。工作機械関連事業の回復も貢献する。

■オンコリス <4588> 3,095円  +25 (+0.8%)   本日終値
 20日、オンコリス <4588> [東証M]が、金沢大学との共同研究「改良型組み換えアデノウイルスを用いた簡便な子宮頸癌早期診断システムの開発」が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「A-STEPシーズ顕在化タイプ」に採択されたと発表したことが好感された。「A-STEP」は、大学や公的研究機関の優れた研究成果の実用化によりイノベーションの効率的・効果的創出を目指す技術移転事業。同プログラムへの採択により、同社は2月1日-15年1月31日の期間内に研究開発のための助成金605万円を受領する予定。

■インテリックス <8940> 1,272円  -68 (-5.1%)   本日終値
 20日、インテリクス <8940> [東証2]が85万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う20万株の第三者割当増資を実施するほか、自社株の処分による30万株、既存株主による20万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で105万株と発行済み株式数の13.7%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は28日から30日までのいずれかの日に決定。最大で約15億7300万円の調達資金は、14年5月末までに中古マンション再生流通事業における販売用不動産の取得資金に充てる。

■不二精機 <6400> 223円  -7 (-3.0%)   本日終値
 20日、東証と日証金が不二精機 <6400> [JQ]について21日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■中外製薬 <4519> 2,301円  +46 (+2.0%)   本日終値
 21日付の朝刊で「低副作用の乳がん治療薬を投入」と一部報じられたことが買い材料視された。

■アサヒ衛陶 <5341> 92円  -6 (-6.1%)   本日終値
 20日に決算を発表。「今期経常は7%減益へ」が嫌気された。
 アサヒ陶 <5341> [東証2] が1月20日大引け後(16:00)に決算を発表。13年11月期の連結経常利益は前の期非連結比18.8%減の1億3400万円になり、14年11月期も前期比6.7%減の1億2500万円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒アサヒ衛陶の詳しい業績推移表を見る

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