市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):鳥居薬、コロプラ、タケエイ、任天堂

■鳥居薬品 <4551> 3,905円  +700 (+21.8%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 17日、鳥居薬 <4551> が、スギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン スギ花粉舌下液」が国内における製造販売承認を取得したと発表したことが好感された。「シダトレン」は国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬で、従来の皮下注射による減感作療法と比べ、痛みを伴わずに自宅で服薬できる。花粉症シーズンの到来を前に、患者負担を大幅に軽減するスギ花粉症治療として需要拡大に期待する買いが殺到した。

■コロプラ <3668> 3,595円  +485 (+15.6%)   本日終値
 17日、コロプラ <3668> [東証M]が、スマートフォン(向け)向けアプリが14日に累計7000万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料。同社は11年9月の「Kuma the Bear」ブランド第一弾となるコインゲーム「きらきらドロップ!」を皮切りに、3日に1700万ダウンロードを達成した「クイズRPG 魔法使いと黒猫ウィズ」をはじめ現在70タイトル以上を提供している。また同時に、スマホ向けクイズゲーム「脱出クイズルーム!」の配信開始と、オンラインアプリ「スリングショットブレイブズ」の全世界での配信決定を発表したことも買いに拍車を掛けた。

■タケエイ <2151> 1,359円  +72 (+5.6%)   本日終値
 20日付の朝刊で「横須賀に建材リサイクル工場を稼働」と一部報じられたことが買い材料視された。

■ダイキン工業 <6367> 6,302円  +117 (+1.9%)   本日終値
 ダイキン <6367> が続伸。日経新聞が18日付で「中国で微粒子物質『PM2.5』などによる大気汚染が悪化していることを受け、日本の電機各社が空気清浄機ビジネスを拡大する」と報じたことが買い材料視された。報道では「ダイキン工業は中国での今年度の空気清浄機の販売目標を前年度の約2倍の15万台とする」という。中国で日本製は高機能を武器に販売が好調で、パナソニック <6752> とシャープ <6753> を加えた日本企業3社の中国でのシェアは約4割に達するとしている。

■オービック <4684> 3,025円  +5 (+0.2%)   本日終値
 オービック <4684> が続伸。日経新聞が18日付で「オービックの2013年4~12月期の連結経常利益は前年同期比1割増の180億円程度となったもようだ。同期間としては過去最高」と報じたことが買い材料視された。報道によると「統合基幹業務システム(ERP)や融資関連システムが好調だったほか、開発の採算性が向上した」いう。期末配当も従来予想より5円引き上げて30円とする方針も固めたとしており、業績好調と株主配分を重視を好感した買いが向かった。

■任天堂 <7974> 13,745円  -900 (-6.2%)   本日終値  東証1部 下落率4位
 17日、任天堂 <7974> が14年3月期の連結営業損益を従来予想の1000億円の黒字→350億円の赤字(前期は364億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが嫌気された。営業損益は1350億円と巨額の減額幅となった。据え置き型ゲーム機「Wii U」と携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」がハード、ソフトともに不振で、販売台数・本数が計画を大きく下回ることが主因。特に、「Wii U」はハードの販売計画を900万台→280万台(68.9%減)、ソフトを3800万本→1900万本(50%減)に大幅下方修正し、不振が際立った。「ニンテンドー3DS」の販売計画もハードを1800万台→1350万台(25%減)、ソフトを8000万本→6600万本(17.5%減)に下方修正した。それに伴い、連結売上高を従来予想の9200億円→5900億円に35.9%(金額で3300億円)下方修正したことが営業赤字につながった。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の260円→100円(前期は100円)に大幅減額修正したことも売りに拍車を掛けた。

■ニッパツ <5991> 1,188円  -59 (-4.7%)   本日終値
 ニッパツ <5991> が大幅続落。日経新聞が18日付で「ニッパツの玉村和己社長は取材に応じ、2015年3月期の連結業績について『連続での最高益更新は難しい』との見通しを示した」と報じたことが嫌気された。14年3月期は08年3月期に付けた連結最終利益203億円を超え、280億円の最高益を見込んでいるが、報道によると「インドネシアの自動車用シート工場など海外の生産拠点立ち上げに伴う費用が先行する一方、国内の自動車用バネなどの販売が伸び悩む」としている。市場では厳しい業績見通しを懸念した売りが優勢となった。

■くろがね工作所 <7997> 178円  +50 (+39.1%) ストップ高    本日終値
 17日、くろ工 <7997> [東証2] が決算を発表。13年11月期の連結経常利益は前々期比33.3%減の8600万円に落ち込んだが、続く14年11月期は前期比86.0%増の1億6000万円にV字回復する見通しとなったことが好感された。前期は事務用が不振で家具関連事業の営業利益が51.4%減に落ち込んだことが響いた。今期は事務用家具部門でICT化に伴うオフィスの環境整備需要に対応するとともに、話題の新製品チェア「GESTURE(ジェスチャー)」を投入し拡販を図る。また、建築付帯設備他部門では、病院のリニューアル・統廃合需要、高齢者関連施設での設備投資需要の拡大に対応し営業体制の強化を進める。生産・物流コストの削減も利益を押し上げる。

■エヌ・ピー・シー <6255> 457円  +80 (+21.2%) ストップ高    本日終値
 エヌピーシー <6255> [東証M]が急反発。日経産業新聞が20日付で「太陽電池製造装置メーカーのエヌ・ピー・シーは、家屋の屋根などに設置した太陽光発電パネルの不良を簡単に検出できる検査装置を開発し販売を開始した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「パネルに電圧をかけた際に出る目に見えない波長の光をとらえ、画像処理で分析する。従来、パネルの良否は専門業者が晴天の日に分解して調べていたが、新装置を使えば効率的に不具合を検査できる」という。パネルメーカーやメンテナンス業者に販売し、14年度に3億円の売り上げを見込むとしており、収益拡大を期待した買いが向かった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均