【市況】17日の中国本土市場概況:下落、需給懸念などで一時2000の大台割れ寸前に
17日の中国本土市場は下落。上海総合指数は前日比18.75ポイント安(-0.93%)の2004.95、深セン成分指数は同122.65ポイント安(-1.60%)の7544.57で取引を終えた。
小幅安で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、大引けまで安値圏でもみ合った。需給懸念が根強いことが圧迫材料。新規株式公開(IPO)再開の第1号となる紐威股フンが今日17日に上海市場に上場したほか、大型IPOである陝西煤業も今日から公募すると報じられた。
また、ウエートの高い銀行セクターの続落も指数の足かせ。財務状況が悪化している地方政府融資プラットホーム(資金を調達するために設立された会社)を年内一掃するとの中国人民銀行(中央銀行)の方針に加え、影の銀行(シャドーバンキング)の規制強化観測が再び台頭していることが警戒された。そのほか、来週20日に10-12月期の国内総生産(GDP)など主要な経済指標の発表を控え、積極的な買いは手控えられた。
一方、通信関連は前半に上昇した。高速通信の普及拡大を目指す「ブロードバンド・チャイナ」戦略の発表が支援材料。また、対外貿易関連も高い。中国が世界1位の貿易大国に浮上するとの見通しが引き続き好感された。
なお、最近のA株の下落について、IPOの再開が主因だと分析された。一方、陝西煤業など大型IPOの公募が終了した後の需給懸念が大幅に緩和されるため、外資の買い継続やA株の値ごろ感などで旧正月明け後のA株式市場に対するポジティブな見方が多い。
《KO》
提供:フィスコ

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