【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ15,500円～15,700円

　本日の東京株式市場は、若干の売り先行から小幅下落しての取引開始となり、その後は底堅い値動きの相場展開となりそうだ。

　米ダウ平均は、金融大手シティグループの決算が、市場予想を下回ったことを嫌気して下落となり、その影響からシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ（日中比）、70円(円建て)程度値下がりして取引を終えていることから、東京市場も朝方は若干の売り越しから、シカゴの清算値である15,650円近辺にさや寄せしての取引開始が予想される。

　一巡後は、シカゴ２４時間取引システム（ＧＬＯＢＥＸ）の米株価指数先物や、アジア市場の推移、そして為替動向を注視しての展開となるが、週末特有のポジション整理が出易い中、ドルの上値がやや重い値動きから、円安トレンドに一服感が出ていることから、輸出関連セクターを中心に処分売りが出て、マーケット全体の値動きは終始鈍いものと推測される。

　ただ、出来高が30億株台に復調し、日経平均の下落率に比べトッピクスは小幅安に留まるなど、マーケット全体の先高感は依然強いことから、好決算銘柄やスマホ関連の精密部品セクターなどは、比較的堅調に推移する公算だ。

　テクニカル的には、16,000円大台手前では、先物主導で戻り売りが出易いことから、もうしばらくは一目均衡表の雲（15,188円前後）を下値メドとして、狭いレンジでの日柄調整が続く見込みである。

　本日の予想レンジ15,500円～15,700円（ストック・データバンク　編集部）