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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):OSG、USEN、ファストリ、山一電機

■OSG <6136> 1,964円  +145 (+8.0%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 9日、OSG <6136> が決算を発表。13年11月期の連結経常利益は前々期比1.6%増の139億円になり、従来の9.5%減益予想から一転して増益で着地。続く14年11月期も前期比10.7%増の154億円に伸び、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は北米・アジアを中心とした自動車生産の増加で自動車向け工具が伸びるほか、航空機向けにも注力し、8.6%の増収を見込む。同時に、創立75周年記念配当3円と普通配当4円増額する形で、前期配当を23円→30円(前々期は23円)に増額。今期は記念配当を落とし、普通配当を1円増配する形で、前期比2円減の28円とする方針を示した。

■USEN <4842> 437円  +28 (+6.9%)   本日終値
 9日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は76%増益で着地」が好感された。
 USEN <4842> [JQ] が1月9日大引け後(15:30)に決算を発表。14年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比75.8%増の24.2億円に拡大し、通期計画の73億円に対する進捗率は33.2%に達し、5年平均の19.1%も上回った。
  ⇒⇒USENの詳しい業績推移表を見る

■ファーストリテイリング <9983> 41,100円  +1,300 (+3.3%)   本日終値
 9日、ファストリ <9983> が決算を発表。14年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比14.9%増の686億円に伸び、9-2月期(上期)計画の1035億円に対する進捗率は66.3%に達したことが買い材料。アジア中心に海外ユニクロ事業の成長が収益をけん引したことに加え、国内では値下げ販売の抑制で採算が改善した。第1四半期決算を発表を受け、野村証券が目標株価を3万2000円→4万円に、三菱UFJモルガン証が3万2000円→3万5000円にそれぞれ引き上げたことも支援材料となった。

■山一電機 <6941> 341円  +80 (+30.7%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 山一電機 <6941> が続急騰。日経産業新聞が10日付で「山一電機は電子回路基板の一種である多層基板で、超薄型の製品を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「材料に液晶ポリマーを使用し、内部の銅メッキをなくすなどで薄くした」という。10層基板なら厚さは0.45ミリメートルと、世界で最も薄いレベルとなり、スマートフォンなどモバイル機器のメーン基板としての採用が期待されるとしており、将来的な業績への寄与に期待した買いが向かった。

■エヌ・ピー・シー <6255> 360円  +80 (+28.6%) ストップ高    本日終値
 9日、エヌピーシー <6255> [東証M] が決算を発表。14年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常損益が1.2億円の黒字(前年同期は3.3億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料。四半期ベースの経常黒字は10年6-8月期以来、実に13四半期ぶりとなる。前期に立ち上げた太陽電池モジュール受託加工事業が寄与し、売上が急回復。原価低減や経費削減も黒字浮上に貢献した。

■インテリックス <8940> 1,280円  +122 (+10.5%)   本日終値
 9日、インテリクス <8940> [東証2] が、14年5月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→11.2億円に35.4%上方修正。増益率が2.6倍→3.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。再生マンション販売の上振れやオフィスビルの売却で売上が計画を上回ることが寄与。再生マンションの利益率向上や借入金調達コストの低減も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、上期配当を1000円→1400円に、下期配当を10→14円に増額修正。今期の年間配当は1414円(前期は1000円)と、1→100の株式分割を考慮すると実質40.0%増額となることも買いに拍車を掛けた。

■佐鳥電機 <7420> 707円  +53 (+8.1%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 9日、佐鳥電機 <7420> が14年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益を従来予想の5億円→8.2億円(前年同期は2.1億円)に65.2%上方修正したことが買い材料。デジタルカメラ用電子部品の販売減により売上は減少するもの、売上総利益率の改善が利益を押し上げた。なお、通期の経常利益については従来予想の13.5億円(前期は7.3億円)を据え置いた。

■ダイセキS <1712> 2,085円  +89 (+4.5%)   本日終値
 9日、ダイセキS <1712> が14年2月期の連結経常利益を従来予想の10億円→12億円に20.0%上方修正。増益率が66.7%増→2.0倍に拡大し、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。首都圏を中心に不動産投資が活発で、主力の土壌汚染調査・処理事業が想定以上に好調。原価低減も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を6円→10円に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■PCデポ <7618> 615円  -58 (-8.6%)   本日終値
 9日、PCデポ <7618> [JQ]が300万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う45万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の15.3%およぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は20日から23日までのいずれかの日に決定。最大で約20億9700万円の調達資金は「ピーシーデポスマートライフ店」の新規出店のための設備投資資金や「PC DEPOT」から「ピーシーデポスマートライフ店」への改装のための設備投資資金に充当し、残りをコンテンツ開発や店頭基幹システムのためのシステム投資資金に充てる。

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