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【市況】今年の香港市場IPO規模は世界2位に回復へ、制度改革ならアリババは来年上期に上場も


統計によると、年初から12月23日までの新規株式公開(IPO)ランキングでは、ニューヨーク証券取引所の調達規模が3861億香港ドル(約40兆5405億円)とトップの座を維持したという。香港証券取引所は1645億香港ドル、ロンドン証券取引所は897億香港ドルと2位、3位に並んだ。

今年の香港市場のIPO規模は前年の4位から2位に回復するものの、1位のニューヨーク証取とは大きな差が開いていると指摘された。中国本土の企業による香港市場への上場が直近数年で増加しているため、香港証取には危機感が欠けていると批判された。

また、一般の株式より議決権の多い特殊新株を発行できる「二重構造」など一連の制度改革を実施しなければ、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)のような大型IPOを獲得できなくなると指摘された。業界関係者は、香港証取が早い段階で改革に踏み切る場合、アリババが早ければ来年上期にも香港市場でIPOを実施すると予測している。

《ZN》

 提供:フィスコ

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