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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア市場は5連騰、元石油王の恩赦報道などでMICEX指数は一時1500の大台回復


【ブラジル】ボベスパ指数 51633.43 +2.12%
昨日19日のブラジル市場は大幅続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1070.00ポイント高(+2.12%)の51633.43で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは65、値下がり6、変わらず1と買いが優勢。ヘルスケアを除くすべてのセクターが上昇し、中でも通信や資本財に買いが集中した。

狭いレンジでもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。ボベスパ指数はこの日、終値ベースで約3週ぶりの高値を更新。失業率の低下が内需関連の買い手がかりとなった。統計局は19日、11月の失業率が4.6%と、前月の5.2%を下回ったと発表。市場予想は4.9%だった。

【ロシア】MICEX指数 1497.99 +0.75%
19日のロシア市場は5営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比11.08ポイント高(+0.75%)の1497.99で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり34、値下がり15、変わらず1と買いが優勢となった。

中盤に利益確定売りに押されたが、その後は買い戻された。投獄中の元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏がプーチン大統領から恩赦を受けられるとの報道が政治環境の改善に対する期待を強めた。言論規制などで投獄された資産家や弁護士などが相次いだことが、株式市場からの資金流出の一因だと指摘された。今回は人権団体の働きかけもあり、大統領が受刑者の母親の病気などを考慮して人道的な見地から嘆願を受け入れたという。また、大統領が近く恩赦の書類に署名するとも報じられた。

【インド】SENSEX指数 20708.62 -0.73%
19日のインドSENSEX指数は反落。寄り付きは海外株高の流れを好感して買いが先行。ただ、前日に大幅上昇した直後とあり、指数はすぐにマイナス圏に押し戻された。米連邦公開市場委員会(FOMC)では量的緩和の縮小が決まったが、前日の米株式相場は小幅な減額規模で安心感がわき、ダウ平均が過去最高値を更新。この流れからインド市場でも序盤はリスク志向の買いが集まったが、この日の外国為替市場で通貨ルピーが下落すると早めの利益確定売りが拡大した。

【中国本土】上海総合指数 2127.79 -0.95%
19日の上海総合指数は8営業日続落。中国人民銀行(中央銀行)がこの日も資金供給オペを見送ったことが流動性懸念を強めた。19日のレポ金利は続伸し、1カ月物は一時8.8%を突破して6月以来の高水準を記録。また、地方政府が予想以上の債務残高を抱えているとの観測も警戒された。ほかに、自動車の購入制限が25都市まで拡大するとの観測や、主要都市の不動産価格の下落圧力が高まっているとの見通しが関連セクターの圧迫材料となった。

《FA》

 提供:フィスコ

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