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【市況】<マ-ケット日報> 2013年12月16日

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比250円安の1万5152円で、先月20日以来の安値をつけてきた。日銀短観の見通しと円高が売り材料となって終日下げ幅を広げる展開。いまだ高水準にある裁定買い残も売り圧迫要因となっているようだ。日経平均のチャートは下値サポートの25日移動平均線(1万5330円)を割り込み、一段深い調整局面へと移行している。

 前週末の米国市場は前日に1カ月ぶりの安値をつけていたことから値頃感の買いが入り、ダウ平均は小幅ながらも4日ぶりに反発した。17~18日のFOMCをにらみ一段と上値を追う動きは限られた。マーケット全体がFOMCで身動きの取れない状況となっている。東京市場も事情は同じで、先物を中心に手じまい売りが本日も続いている。寄り前に発表された日銀短観は先行き予測が景況軟化を示したため、投資家の先高期待がやや萎んだ感がある。中頃に発表された中国の12月のPMIの低下も手控え材料に。今日は102円台に入った円高と合わせて、市場に買い材料は見られなかった。日経平均のチャートは25日移動平均線を割り込み、年内相場の動きの乏しさを示唆。裁定買い残がまだ大きいため、下値1万5000円当たりの攻防が再び起こるかもしれない。目先の上値が限定されている格好からあまり中途半端な買いは入れない方が年内相場はいいだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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