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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、積水化、GMO-PG、ミクシィ

■ユーグレナ <2931> 1,550円  +128 (+9.0%)   本日終値
 ユーグレナ <2931> [東証M]が急反騰。日経新聞が3日付で「バイオベンチャーのユーグレナは2014年に中国に進出する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、ビタミンやアミノ酸などの栄養素を含むミドリムシを使ったサプリメントを、漢方など美容関連の商品を扱う店舗で販売する。経済成長に伴い健康志向が高まる中国で富裕層を開拓するとしており、巨大市場の取り込みによる収益への貢献に期待する買いが殺到した。

■積水化学工業 <4204> 1,298円  +90 (+7.5%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 積水化 <4204> が続急伸。日経新聞が3日付で「積水化学工業は電気自動車(EV)などに搭載する蓄電池『リチウムイオン電池』の新材料を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、従来の炭素材の代わりにシリコンを使った新材料は従来の3倍の電気を蓄えられ、1回の充電でガソリン車並みの600キロメートルを走行することが可能。車両1台あたり約200万円かかる電池の生産コストも、新材料の採用で6割強削減を目指すとしている。EV普及を阻む走行距離の短さ、車両価格の高さといった課題を解消する新材料として、今後の需要拡大に期待する買いが殺到した。

■GMO-PG <3769> 4,705円  +260 (+5.9%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 3日付の朝刊で「同社などが組成する東南アジアの決済関連事業者向けファンドにクレセゾンが参加する」と一部報じられたことが買い材料視された。

■ミクシィ <2121> 4,155円  +80 (+2.0%) 一時ストップ高    本日終値
 ミクシィ <2121> [東証M]がスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の利用者が30万人を突破したと発表したことが買い材料視された。同社が9月27日から米アップルのiPhone(アイフォーン)など向けに提供しているゲームで、12月3日現在ではトップ無料ランキングで54位となっている。最大4人まで同時プレイが可能である特徴から周囲の友達を取り込む形で利用者を増やしたもよう。今月中には米グーグルのアンドロイドスマホ向けアプリも提供する予定で、市場では期待から買いが殺到した。

■大日本住友製薬 <4506> 1,510円  +20 (+1.3%)   本日終値
 2日、大日本住友 <4506> がヘリオス(非上場)と加齢黄斑変性などの眼疾患を対象としたiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を用いた国内における共同開発契約を締結したと発表したことが買い材料視された。本共同開発契約に基づき、両社は、iPS細胞由来RPE細胞を細胞医薬品として、国内での早期の使用を可能にするため、早期の臨床試験着手や新薬事法下での加齢黄斑変性などの疾患を適応症とする製造販売承認取得を目指す。同社は最大で52億円の開発費用を負担し、ヘリオスが製造販売承認の取得と販売を行う。14年2月をメドに合弁会社を設立する予定で再生医療の育成に期待した買いが向かった。

■ピジョン <7956> 5,010円  +60 (+1.2%)   本日終値
 2日、ピジョン <7956> が決算を発表。14年1月期第3四(8-10月)の連結経常利益が前年同期比65.8%増の37.2億円に拡大して着地。前四半期比でも25.4%増益と伸び、2四半期連続で四半期ベースの過去最高益を更新したことが買い材料。併せて、通期の同利益を従来予想の93億円→107億円に15.1%上方修正。増益率が25.9%増→44.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。中国を中心とした海外事業が好調に推移する中、円安による収益押し上げ効果が寄与する。海外生産子会社の稼働率向上による採算改善や為替差益の発生も利益を押し上げる。同社では、今期業績が確定した段階で期末配当を見直すとしており、配当増額を期待する買いも向かった。

■任天堂 <7974> 12,820円  -320 (-2.4%)   本日終値
 任天堂 <7974> が3日ぶりに急反落。全般堅調展開のなかだけに同社株の下げが目立っている。3日朝、ブルームバーグ・ニュースが「ソニー <6758> と米マイクロソフト社が販売した新型ゲーム機は、発売初日に販売台数100万台を突破した。ライバル機の好調のあおりで任天堂の今期の収益予想は、さらに困難になる可能性がある。」と報じたことが材料視されたようだ。そして、同ニュースは、「昨年11月に発売された任天堂『Wii(ウィー)U』は、4-9月の半年間で46万台にとどまった。今期のUの販売目標900万台達成には、下半期に上半期の20倍近くを売らなければならない計算だ」とも伝えた。

■ニッセンHD <8248> 397円  +80 (+25.2%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ニッセンHD <8248> がストップ高。2日、セブン&アイ <3382> が通販大手の同社を買収すると発表したことが買い材料視された。セブン&アイは子会社のセブン&アイ・ネットメディアを通じて1株410円でTOBを実施。これにより議決権ベースで50.10%の株式を126億円で取得する。不足分は同社の第三者割当増資を引き受ける予定で、買収額は最大177億円となる。3日付の日経新聞によると、同社の佐村信哉社長は「商品の拡大や顧客開拓、物流など大きなメリットがある」としていることに加え、上場は維持される見通しであることから、本日は買いが殺到した。

■メディSP <2182> 3,295円  +502 (+18.0%) ストップ高    本日終値
 2日、メディSP <2182> [JQ]がストップ高。エムスリー <2413> が株式交換によって同社を完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。両社はこれまでも一定の協力関係にあったが、さらなる事業の発展のためには長期ビジョンや戦略の共有化、製薬会社の需要把握など、より強固な体制を築くことが重要と判断した。同社は14年2月13日付で上場廃止となる見通し。

■岩崎電気 <6924> 225円  +5 (+2.3%)   本日終値
 岩崎電 <6924> が大幅反発。日経産業新聞が3日付で「岩崎電気は価格を従来より約7割安くした発光ダイオード(LED)の紫外線照射装置を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「塗料などに紫外線を当てて固める装置で、蛍光灯を使ったタイプに比べ約3倍の3万時間程度使える」という。14年初旬にも自動車や家具メーカーなどに販売し、初年度は約500台の販売を目指すとしており、光応用分野での収益拡大を期待した買いが向かった。

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