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【市況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:米クリスマス商戦、米雇用統計、カジノ法案


■株式相場見通し

予想レンジ:上限16000-下限15400円

来週は、いよいよ師走相場に突入する。市場の関心は日経平均では5月23日のザラバ高値(15942.60円)と節目の16000円乗せとなる。また、米国の動向が注目されることになる。6日には11月の米雇用統計が発表される。米感謝祭からのクリスマス商戦が強い内容になり、雇用統計が予想を上回る結果ともなれば、米株高・円安の流れが強まろう。

先週は先物に振らされる相場展開ながらも、週後半にむけては個人主体による中小型株物色が活発だった。売り込まれていた銘柄などの見直しも散見されており、証券税制変更前の利益確定売りなども一巡してきた感はある。イレギュラー的に売り込まれていた銘柄などには、年末に向けた水準訂正を意識した思惑なども高まりやすいだろう。

ネット関連や直近IPO銘柄など、値動きの軽いテーマ株への物色。今国会の会期は12月6日までであり、成長戦略などを手掛かりにした物色も。また、タイミング的には今週辺りにも、カジノ法案の国会提出に関心が集まりそうだ。


■為替市場見通し

来週のドル・円は、米国11月雇用統計を見極め、12月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性を探る展開が予想される。米国11月の雇用統計が良好だった場合でも、12月13日を期限とする米国議会超党派議員による財政改革協議への警戒感から、ドル・円の上値は限定的だと予想される。

米国11月の雇用統計の予想は、失業率が7.2%と10月の7.3%から低下、非農業部門雇用者数は、前月比+18.3万人と10月の+20.4万人から増加幅が減少することが予想されている。予想通りならば、12月のテーパリング観測が高まり、悪化していた場合は、テーパリングは、2014年3月以降に先送りとなる可能性が高まる。



■来週の注目スケジュール

12月2日(月):法人企業統計調査、米ISM製造業景気指数、米建設支出など
12月3日(火):ライドオン・エクスプレス上場、中非製造業PMI、米自動車販売など
12月4日(水):セミコン・ジャパン、米ADP全米雇用報告、OPEC総会など
12月5日(木):車名別新車販売、ECB政策金利、米製造業新規受注など
12月6日(金):国会会期末、オンコリスバイオファーマ上場、米雇用統計など
12月7日(土):日銀総裁講演
12月8日(日):中貿易収支

《TM》

 提供:フィスコ

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