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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):菱洋エレク、カナモト、アドテック、ニチゾウテク

■菱洋エレクトロ <8068> 1,103円  +95 (+9.4%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 28日、菱洋エレク <8068> が決算を発表。14年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の13.8億円に拡大して着地したことが買い材料。国内で産業機器向けパワー半導体が好調だったうえ、アジアで通信機器向け液晶パネルも伸びた。利益率の高い製品比率が上昇し、採算が急改善したことも利益を押し上げた。直近3ヵ月の8-10月期(3Q)の同利益も2.4倍の4.1億円と好調だった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.3%にあたる60万株(金額で7億2000万円)を上限とした自社株買いも発表。買い付け期間は29日から12月30日まで。株主還元を好感する買いも向かった。

■カナモト <9678> 2,555円  +23 (+0.9%)   本日終値
 28日、カナモト <9678> が13年10月期の連結経常利益を従来予想の92.3億円→110億円に19.9%上方修正。増益率が55.6%増→86.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。活発な復興・除染関連工事や防災対策工事を背景に、建機レンタルの需要が想定以上に好調で、売上が計画を7.2%上回ったことが利益を押し上げた。

■平和不動産 <8803> 1,805円  +8 (+0.5%)   本日終値
 28日、平和不 <8803> が14年3月期の連結最終利益を従来予想の25億円→30億円(前期は24.5億円)に20.0%上方修正し、増益率が1.8%増→22.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。保有する複数のオフィスビルを平和不リート <8966> [東証R]に売却することやビル解体費用など当初見込んでいた特別損失も発生しないことが寄与する。

■アドテック <6840> 166円  +50 (+43.1%) ストップ高    本日終値
 28日、パソコン増設メモリーボード中堅のアドテック <6840> [JQ]が、音楽・映像ソフトの企画・販売を手掛けるティームエンタテインメント(非上場)を子会社化すると発表したことが買い材料。ティームエンタテインメントはゲームやアニメなどの分野に特化し、昨今のCD販売不況の影響を受けにくいターゲットを対象に安定的に収益を確保している。アドテックは市場環境の変動が大きいメモリ周辺からの依存脱却を睨み、ティームエンタテインメントを傘下に収め、新規ビジネスに進出する。

■ニチゾウテック <4654> 564円  +80 (+16.5%) ストップ高    本日終値
 28日に発表した「日立造船が株式交換で完全子会社化」が買い材料。

■インテリックス <8940> 981円  +16 (+1.7%)   本日終値
 28日、インテリクス <8940> [東証2]がパナホーム <1924> の子会社のパナホームリフォームと、首都圏エリアにおける中古マンションの買い取り再販事業に関して業務提携すると発表したことが買い材料視された。同社が、不動産仲介会社とのネットワークを通じ中古マンション情報を入手し、物件査定、仕入、販売などノウハウを提供。パナホームリフォームが、物件を仕入れ、設計・施工のノウハウやパナソニックグループの豊富な商材を組み合わせたリノベーションを施して物件価値を向上させ再販を行うとしており、業務提携による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■興研 <7963> 2,795円  -53 (-1.9%)   本日終値
 28日、興研 <7963> [JQ] が13年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.8億円→3.5億円(前期は6.6億円)に39.7%下方修正し、減益率が12.3%減→47.0%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。マスク関連事業について、国内製造業の設備投資の伸びに伴う産業用マスクの需要回復を見込んでいたが、本格的な回復には至らなかったことが響く。

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