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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):楽天、パナソニック、栗田工、石井表記

■楽天 <4755> 1,527円  +92 (+6.4%)   本日終値
 26日、東証が楽天 <4755> [JQ]を12月3日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。また、同社が東証1部への指定替えと東北楽天ゴールデンイーグルスの初優勝を記念して、13年12月期期末に1円の記念配当を実施し、従来未定としていた期末一括配当を4円(前期は3円)とする方針を示したことも好感された。併せて、優待価格での観戦チケット・楽天市場のクーポン提供などの株主優待制度や、米国預託証券(ADR)を発行できる仕組みの導入を発表したことも買いに拍車を掛けた。

■パナソニック <6752> 1,167円  +39 (+3.5%)   本日終値
 パナソニック <6752> が反発。日経新聞が27日付で「パナソニックは国内の半導体主力3工場を分社し、イスラエル企業に株式の過半を売却することで大筋合意した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「海外の半導体工場もシンガポール企業に売却する方向で交渉に入った」という。同社では不振の半導体事業を切り離すことで一連の構造改革にメドを付けるとしており、リストラ推進による業績回復を期待した買いが向かった。

■栗田工業 <6370> 2,166円  +38 (+1.8%)   本日終値
 栗田工 <6370> が反発。日経新聞が27日付で「栗田工業は中国からの飛散が指摘される微小粒子状物質『PM2.5』の対策製品を売り出した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「住宅の給気口に取り付けると粒子を8割取り除けるフィルターで、活性炭の作用で防臭効果も見込めるという。スーパーやドラッグストアなどで販売する」としている。店頭での想定価格は1480円で、14年3月末までに20万個の販売を目指すとしており、業績への寄与を期待した買いが向かった。

■石井表記 <6336> 337円  +80 (+31.1%) ストップ高    本日終値
 26日、石井表記 <6336> [東証2]がテラプローブ <6627> [東証M]と共同開発でウエハレベルパッケージ(WLP)とバンプ向けに、厚膜絶縁塗布材料(ポリイミド)をインクジェット方式で塗布するインクジェットコーターを、半導体業界では世界で初めて共同開発と発表したことが買い材料視された。今回共同開発したインクジェットコーターは、対象ウエハに超微小化した絶縁材料を直接吹き付けることにより、同じ材料で膜厚を容易に変更することを可能とし、更に従来のスピンコーターでは不可欠な洗浄工程が不要となり、高い生産性を実現しているという。

■トラスト・テック <2154> 1,051円  +73 (+7.5%)   本日終値
 26日、東証がトラスト・T <2154> [東証2]を12月3日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■サッポロドラ <2786> 1,560円  +73 (+4.9%)   本日終値
 11月26日、東証がサッポロドラ <2786> [JQ]を12月3日付で東証2部に市場変更すると発表したことが好感された。

■ケンコーコム <3325> 1,845円  +75 (+4.2%)   本日終値
 26日、ケンコーコム <3325> [東証M]が、親会社の楽天 <4755> [JQ]から楽天市場内で日用品のネット販売事業を展開する「楽天24」を承継すると発表したことが買い材料。同社が手掛ける医薬品との親和性が高い日用品を一本化し、ネット通販事業の効率的な拡大を目指すとあって、成長が見込まれるEC市場における競争力の強化に期待する買いが向かった。

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