【市況】概況からBRICsを知ろう~インド市場は3日続落、米株高などが株価押し上げも通貨安で終盤に売り優勢に
【ブラジル】ボベスパ指数 52800.74 +0.21%
先週末22日のブラジル市場は3営業日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比112.72ポイント高(+0.21%)の52800.74で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは45、値下がり26、変わらず1と買いが優勢。石油・ガスや金融を除くすべてのセクターが上昇し、中でもヘルスケアや資本財に買いが集中した。
朝方は下値を模索する展開を示したが、その後はプラス圏でもみ合った。ブラジル政府がインフラ近代化の一環としてリオデジャネイロのガレアン国際空港とベロオリゾンテのコンフィンス国際空港の民営化に踏み切ったことが好感され、30年間の運営権を落札した高速道路運営のコンセッソンエス・ロドビアリアス(CCR)が買われたほか、金属のMMXミネラサオ(MMXM3)も急伸。落札額は政府が設定した最低額の約4倍に達したため、ほかのインフラ整備の資金不足問題がある程度緩和されるとの見方が広がった。
【ロシア】MICEX指数 1504.10 +0.67%
22日のロシア市場は3日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比10.03ポイント高(+0.67%)の1504.10で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり39、値下がり10、変わらず1と買いが優勢。MICEX指数はこの日、1500の大台を回復して取引を終了した。中盤に利益確定売りに押されたが、その後は買い戻された。ドイツ企業景況感指数の大幅改善に加え、米株式市場の上昇など外部環境の改善が支援材料となった。
国内では、国家院(下院に相当)が2014-16年の予算案を発表。向こう3年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が、それぞれ0.5%、1.0%、0.6%に設定された。歳出はそれぞれ13兆9600億ルーブル(約43兆1364億円)、15兆3610億ルーブル、16兆3920億ルーブルになる見通しだ。また、国家院は2013年の歳入予想を405億ルーブル上方修正した。
【インド】SENSEX指数 20217.39 -0.06%
22日のインドSENSEX指数は小幅に3日続落。終盤まで堅調な値動きを続けたが、取引終了にかけてマイナス圏に転落。米雇用指標の改善を受けた米株高などが終盤までの株価押し上げ材料になった。米国では量的金融緩和の早期縮小観測が強まっているが、同国経済の回復期待に伴う“リスクオン”の姿勢がこれを相殺したもよう。ただ、外国為替市場では通貨ルピーが対米ドルで下げ幅を拡げるとの懸念が根強く、これが終盤の売りにつながったとみられている。
【中国本土】上海総合指数 2196.38 -0.43%
22日の上海総合指数は続落。週末要因に加え、目先の達成感もあって幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。また、ウエートの高い不動産関連の下落も指数の足かせとなった。上海と重慶で試験的に徴収されている不動産税(固定資産税に相当)の早期拡大観測が圧迫材料。地方中小都市における不動産の供給過剰問題が再びクローズアップされたことも警戒された。一方、経済・社会改革への期待感は引き続き一定の下支え要因となり、指数は下げ渋る場面もあった。
《FA》
提供:フィスコ

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