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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ドワンゴ、スカイマーク、エムスリー、ミサワホーム

■ドワンゴ <3715> 2,638円  +374 (+16.5%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 15日、ドワンゴ <3715> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.13%にあたる5万3000株(金額で1億1999万2000円)を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は15日終値2264円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。任天堂 <7974> による発行済み株式数の1.5%にあたる61万2200株の取得も引き続き買い材料視された。

■スカイマーク <9204> 357円  +30 (+9.2%)   本日終値
 15日、東証がスカイマーク <9204> [東証M]を22日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■エムスリー <2413> 245,600円  +6,600 (+2.8%)   本日終値
 18日朝、エムスリー <2413> が米国最大の医薬品レファレンスサービスのPDR社と戦略提携すると発表したことが買い材料視された。この提携により、同社が米国においてリーチできる医師の数は倍増し、米国医師の80%程度をカバーすることとなり、医療従事者向け専門サイトの「MDLinx」が提供する広告メディアの価値もほぼ倍増する予定。今後も医師や製薬会社にとって価値あるサービスを拡充し、米国事業の拡大するとしており業績への寄与に期待する買いが向かった。

■曙ブレーキ工業 <7238> 491円  +9 (+1.9%)   本日終値
 ブレーキ <7238> が大幅に続伸。日経新聞が16日付で「曙ブレーキ工業はベトナムに二輪車用ブレーキの工場を新設する。ハノイ市郊外の工業団地内に約4億円を投じて建設し、2014年末までの生産開始を目指す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「生産能力は基幹部品のブレーキキャリパーが年100万個で、ヤマハ発動機向けに供給」とのこと。ベトナムでの二輪車需要が拡大するなか、現地での生産体制を強化することに加え、今後の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域への輸出拠点にする考え。

■ミサワホーム <1722> 1,583円  -67 (-4.1%)   本日終値  東証1部 下落率9位
 15日、ミサワホーム <1722> がグループ会社が建てた木造住宅1619棟で屋根裏の強度を補う石膏ボードが設置されていない施工ミスの可能性があると発表したことが売り材料。同社では耐震性や安全性には問題はないとしているが、強風で内装材が変形する恐れがあり、国交省は建築基準法に違反する住宅がないか調査している。施工ミスの恐れがあるのは1989年以降、岡山県や北海道など9道県で販売した住宅で、これまでに5棟で施工ミスがあったことを確認している。同社では対象全棟を調査し、施工ミスがあれば無料で改修工事を行う方針。発表を受けて、品質管理体制の信頼性低下による今後の受注活動への打撃を懸念する売りが向かった。

■いちごHD <2337> 431円  -15 (-3.4%)   本日終値
 15日、いちごHD <2337> [JQ]が4065万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う最大609万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の約10.3%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や目先の需給悪化などが嫌気された。発行価格は27日から12月2日までのいずれかの日に決定。最大で約171億円の調達資金は太陽光発電施設の建設資金のほか、傘下の不動産投資信託、いちごリート <8975> [東証R]向けの物件取得などに充てる。同時に、14年2月期の連結経常利益を従来予想の31億円→35億円(前期は17.3億円)に12.9%上方修正したが、特に買い材料視はされなかった。

■サンリオ <8136> 4,645円  -155 (-3.2%)   本日終値
 15日、サンリオ <8136> が既存株主による574万株の株式売り出しと、オーバーアロットメントによる追加売り出し(上限86万株)を実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が最大で660万株と発行済み株式数の約7.4%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売り出しの目的は流動性を改善し、減少傾向にある個人投資家の株主比率を高めることが狙い。売出価格は25日から27日までのいずれかの日に決定。

■コーナン商事 <7516> 1,040円  -20 (-1.9%)   本日終値
 15日、コーナン <7516> が決算を発表。14年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.6%減の63億円に落ち込み、従来予想の86.5億円を下回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の145億円→110億円(前期は143億円)に下方修正し、一転して23.1%減益見通しとなったことが嫌気された。家電やインテリア、文具・事務用品の売上が低調だったことに加え、円安による仕入原価の上昇で売上総利益率が減少したことが収益を圧迫する。

■AGS <3648> 1,368円  +300 (+28.1%) ストップ高    本日終値
 15日、AGS <3648> [東証2]が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に、厚生年金基金の脱退に伴い脱退時特別掛金として約4.2億円の支出が見込まれ、14年3月期に特別損失に計上すると発表したが、特に売り材料視はされなかった。

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