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【経済】香港証券当局の新人事に市場が注目、アリババのIPOに有利か


香港証券先物取引委員会(SFC)の新人事が市場の注目を集めている。SFCはこのほど、今月15日付で馬雪征氏を非執行取締役に任命したことを発表。馬氏は中国天津市を出身地とする著名財界人で、香港証券界の要職に本土系のバックグラウンドを持つ人物が就任するのは、香港証券取引所の李小加氏に続いて2人目となる。

馬氏は中国の投資ファンド、博裕投資(Boyu Capital)の会長を務めており、この経歴が市場の関心を集める最大の要因となっている。博裕投資は2012年、その他企業とのコンソーシアムを通じ、電子商取引大手アリババ・グループの株式5.6%を取得している。このため、馬氏がSFCの要職に就任したことで、アリババの香港上場に有利になるのでは、との観測が浮上している。

アリババの新規株式公開(IPO)を巡っては、同社が主張する「パートナー制度」などの導入について香港当局との協議がいったん決裂したものの、最近になって交渉を再開する可能性が報じられていた。

《NT》

 提供:フィスコ

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