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【材料】ムサシ---上期は増収かつ大幅増益、中間増配と通期業績予想修正を発表


選挙システムや、文書のデジタル化業務などを手掛けるムサシ<7521>は、12日に上期(4-9月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比8.5%増の182.73億円、営業利益が9.72億円(前年同期は0.26億円の赤字)、経常利益が同35.9倍の10.06億円、純利益が5.64億円(同3.22億円の赤字)と、増収かつ大幅増益を達成した。

文書のデジタル化事業などが需要回復の遅れにより落ち込んだが、7月の参院選向けを中心に選挙システム機材が好調だったことや、金融機関向けの貨幣処理機器やセキュリティ機器なども伸長し、高採算の自社開発商品の販売増が奏功した。

また、上期決算発表と同時に中間配当の増額を発表、前回予想比5円増の15円とした。この結果、年間配当金は1株当たり同5円増の25円となる予定。

なお、情報システム機材分野などの落ち込みにより上期業績が期初予想を下回る結果となったことから、通期業績予想を見直した。修正後の通期計画は、売上高が前期比0.1%増の378.83億円、営業利益が同9.5%減の14.51億円、経常利益が同15.1%減の15.26億円、純利益が同12.7%増の9.03億円としている。

下期の業績については、上期に出遅れた文書のデジタル化事業が官公庁や自治体を中心に需要回復するほか、各事業ともほぼ期初計画通りの見込み。例年、3月の年度末需要が大きく下半期に売上高が偏る傾向がある同社だが、文書のデジタル化事業において大型案件の受注に注力するほか、印刷システム機材分野でもプリントオンデマンドシステムなどの拡販に取り組む。
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同社はメーカー機能を持つ商社である。選挙システム機材で高いシェアを誇るほか、文書デジタル化サービスやスキャナーなどの情報・産業システム機材、デジタル印刷機などの印刷システム機材、貨幣処理機器やセキュリティ機器などの金融汎用システム機材などを手掛ける。

《FA》

 提供:フィスコ

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