【テク】【今日の相場見通し】　本日の予想レンジは14,550円～14,750円

　今日の東京株式市場は、買い先行から上昇して取引開始となり、その後は戻り高値を試す相場展開となりそうだ。

　米国市場は、大手百貨店メーシーズの決算を好感して上昇となり、その影響からシカゴの日経平均先物も、大証の終値（日中比）に比べ、120円（円建て）高と大きく値上がりして取引を終えていることから、東京市場の日経平均も朝方は買い優勢から、シカゴの清算値である14730円~14680円近辺での取引開始が予想される。

　一巡後は、シカゴ２４時間取引システム（ＧＬＯＢＥＸ）の米株価指数先物や為替市場、そしてアジア市場の推移を注視しての展開となるが、僅かながら円買い・ドル売りが進んでおり、日経平均の寄与度が高い、主力輸出関連銘柄は手掛けにくいことから、朝高の後は上値の重い値動きとなりそうだ。

　また、直近高値の14,799円（10/23）に近づけば、個人による優遇税制廃止前の利食い売りがより一層出易くなる点も、相場の足枷となりえることから、ここからの一段高については、ドルが対円で100円近く上昇するような支援材料が必要であろう。

　ただ、昨日の取引では心理的節目である14,500円割れを回避しており、個別銘柄でも決算内容の良かった、三井住友ＦＧ（8316）が３日続伸となり、4-9月黒字転換となったパイオニア（6773）が大幅高を演じていることから、マーケットの値動きが比較的落ち着いたものであれば、好決算銘柄を中心とした個別物色により、相場の下値は底堅く推移する公算だ。

　テクニカル的には、ボリンジャーバンドの+1σ（14574円前後）を、ローソク足の実体（始値と終値の両方）で突破出来るかに注目したい。10月の上昇波動では朝高の後に急落し、結果上抜くことが出来ずに相場は低迷したが、9月の上昇波動では、ローソク足の実体で突破した後に、日経平均も大きく値上がりしていることから、今回も同じパターンを期待したいところだ。

　本日の予想レンジは14,550円～14,750円（ストック・データバンク　編集部）