【市況】米株式:下げ幅縮小、14日は債券購入大規模
米株式市場
オーバーナイトにS&P500先物は下落していたが、寄り付き後下げ幅を縮小している。14日は27.5-35億ドルと大規模の債券購入とイエレン現副議長の公聴会が予定されている。
7-8日にかけてIMFで「危機:過去から現在にかけて」と題したリサーチ・カンファレンスが行われた。8日はバーナンキ議長も講演、「連銀は、大規模な雇用改善の為に行動している」とコメントしている。バーナンキ議長は13日も夕方(19PM)に教育者向けに講演するようだが、Q&Aも設けられるとのこと。また、先のイエレン現副議長の公聴会も注目されている。
ブルームバーグ(8日時点)によれば市場のコンセンサスは3月に150億ドルの縮小に踏み切るとのこと。連銀は既に縮小のタイミングにはこだわっておらずに遅かれ早かれ縮小・終了は織り込んでおり、現在の連銀の注目は利上げのタイミングをどれだけ遅らせられるかということ。連銀は0%金利が2017年まで継続することを見込んでいる、と指摘もある。
2週間前に、「金融市場は再度、非常にバブルのように見える」とコメントしていたブラックロックのフィンクCEOは12日、「縮小は既に開始されているべき。12月縮小と低金利維持を提言」とコメントしている。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙に元モルガン・スタンレーのマネージング・ディレクターで09-10年には連銀に勤め、資産購入に担っていたハスザー氏は「資産購入は国民への利益になっていないことは明白」として国民に謝罪、12日夕方にはCNBC上にて再度「大きすぎて潰せない」は資産購入に移った、と批判している。
個別銘柄ではデパートのメイシーズ(M)が市場予想を上回る決算を発表している。
S&P 500は1.65安の1766.04前後で推移、ナスダック総合指数0.10ポイント安の3919.82ポイント、ダウ平均株価は53.91ドル安の15696.76ドル前後で推移(日本時間24時35分時点)。
《KG》
提供:フィスコ