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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア市場は続落、成長鈍化観測で約1カ月ぶりの安値更新


【ブラジル】ボベスパ指数 52623.87 +0.72%
昨日11日のブラジル市場は5営業日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前営業日比375.01ポイント高(+0.72%)の52623.87で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは44、値下がり27、変わらず1と買いが優勢。消費財を除くすべてのセクターが上昇し、中でも通信や石油・ガスに買いが集中した。

前半は前日の終値近辺でもみ合ったが、その後は上げ幅を大きく拡大させた。連日の下落で売られ過ぎ感が強まり、幅広い銘柄に買い戻しが広がった。また、不動産大手BRプロパティーズ(BRPR3)が自社株の買い戻し計画を発表したことや、電力大手ライト(LIGT3)の好決算なども支援材料。さらに、NY原油先物が反発したこともペトロブラス(PETR3)など資源関連の買い手がかりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1483.46 -0.41%
11日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前営業日比6.09ポイント安(-0.41%)の1483.46で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり19、値下がり30、変わらず1と売りが優勢。MICEXはこの日、終わりベースで10月7日以来の安値を更新した。

朝方は狭いレンジでもみ合ったが、その後は下げ幅を徐々に拡大させた。欧州復興開発銀行(EBRD)がロシアの成長見通しを下方修正したことが圧迫材料。EBRDはこのほど、インフラ投資の減少などを指摘し、2013年のロシアの成長予想を1.8%から1.3%に引き下げた。

【インド】SENSEX指数 20490.96 -0.85%
11日のインドSENSEX指数は5営業日続落。ほぼ終日にわたりマイナス圏での軟調推移。前週末8日に発表された10月の米雇用統計が予想以上の良好な内容になり、米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和策を早期に縮小させるとの思惑が台頭。また、外国為替市場では通貨ルピーが対米ドルで下落基調を示唆しており、最近の株価上昇をけん引してきた外国人機関投資家(FII)の買い意欲が衰えるとの懸念も重しとなった。

【中国本土】上海総合指数 2109.47 +0.16%
11日の上海総合指数は4営業日ぶり反発。前半は軟調な展開を示したが、後半に買い戻された。翌12日に閉幕する中国共産党の重要会議、中央委員会第三回全体会議(三中全会)での改革期待から石油・ガスや銀行、通信などが買い戻された。また、前週末に発表された10月の経済指標が総じて堅調だったことも相場の支援材料となった。ただ、不動産引き締め強化策が三中全会後にも発表されるとの観測が同セクターの売り材料となった。

《FA》

 提供:フィスコ

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