【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジは14,200円～14,400円

　今日の東京株式市場は、買い先行から小幅上昇での取引開始となり、その後は上値の重い相場展開となりそうだ。

　米国市場は、祝日（ベテランズデー）により債券市場のみ休場で、全体的に薄商いとなる中で小幅続伸となり、その影響からシカゴの日経平均先物も、大証の終値（日中比）に比べ、40円（円建て）程度値上がりして取引を終えていることから、東京市場の日経平均も朝方は買い優勢から、シカゴの清算値である14320円にさや寄せしての取引開始が予想される。

　一巡後は、シカゴ２４時間取引システム（ＧＬＯＢＥＸ）の米株価指数先物や為替市場、そしてアジア市場の推移を注視しての展開となるが、先日発表された「三市場投資主体別売買代金差額」では、10月5週に外国人投資家が約2300億円買い越すなか、個人投資家は約2000億円売り越すなど、証券優遇税制の年内期限切れのため、利益確定を急ぐ個人は多く、昨日の取引でも円安基調を強め、米ダウ平均が最高値を更新するなど、外部環境があれほど好転しても、一部主力のハイテク株はマイナス圏に沈むなど、戻り売り圧力が強かっただけに、本日の取引でも日経平均が陽線（始値より終値が高い）を維持するのは容易ではないだろう。

　テクニカル的には、一目均衡表の雲浮上（14,226円前後）を果たせたことから、本日の取引では、一目の均衡表の転換線（14276円前後）と基準線（14274円前後）、そして移動平均線での25日線（14320円前後）あたりが抵抗線となりそうだ、そのすべてをクリアすると、心理的節目である14500円台回復も期待できそうだ。

　本日の予想レンジは14,200円～14,400円（ストック・データバンク　編集部）