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【市況】8日の香港市場概況:5日続落、米国株安の流れを受けて2週間ぶり安値


8日の香港市場では主要指数のハンセン指数が5日続落となり、前日比136.64ポイント安(-0.60%)の22744.39で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同83.60ポイント安(-0.80%)の10390.73、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同40.02ポイント安(-0.89%)の4451.21だった。

ハンセン指数は終値で先月25日以来、2週間ぶりの安値を付けた。米量的緩和の長期化観測が後退し、前日の米国市場が大幅に下落した流れを引き継いだ。前場中盤に発表された中国の貿易統計が市場予想を上回ったことで下げ幅を縮める場面も見られたが、買い戻しの動きは一時的。翌9日にも中国の経済指標が発表されるほか、中国共産党の重要会議、中央委員会第3回全体会議(三中全会)の開幕を前に積極的な買いは手控えられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、中遠太平洋(01199/HK)が2.48%安で値下がり率1位。ハンセン銘柄以外でも、中国遠洋(01919/HK)が5.04%下げるなど、中国遠洋運輸集団(COSCO:コスコ)系列の銘柄が売り込まれた。グループ幹部が汚職容疑で中国当局の調査を受けているとの発表が警戒された。

このほか、テンセント(00700/HK)が1.47%下落し、400HKドルの大台を割り込む場面も。米ツイッターの株式上場を通過したことで、目先の材料出尽くし感が意識されたもよう。一方、銀河娯楽(00027/HK)が0.52%上昇。前日発表した決算が予想を上振れたとして、シティグループが目標株価を上方修正している。

ハンセン銘柄以外では、大昌行集団(01828/HK)、ダフネ(00210/HK)がともに4%超の下落。MSCI中国指数から除外されたことが売り手掛かりとなった。また、広州広船国際(00317/HK)が3.50%下げるなど、造船セクターが安い。中国の造船所稼働率が今年1-9月期に50-55%にとどまり、前年の75%から大幅に低下したと報じられた。

《KO》

 提供:フィスコ

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