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【市況】7日の香港市場概況:4日続落、HSBCなど金融株が下落して23000割れ


7日の香港市場では主要指数のハンセン指数が4日続落となり、前日比155.91ポイント安(-0.68%)の22881.03で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同87.24ポイント安(-0.83%)の10474.33、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同19.32ポイント安(-0.43%)の4491.23だった。

ハンセン指数は終日軟調に推移し、終値で先月29日以来の23000割れとなった。足元堅調だったHSBC(00005/HK)に利食い売りが出たほか、中国での銀行融資の減少が伝わり、本土系銀行株が下落した。加えて、中国人民銀行(中央銀行)がこの日の定例オペで、資金供給を再び停止したことも懸念材料。明日8日に米中の経済指標を控えて手掛けにくさが続く中、売買代金は再び500億HKドルを下回る低水準にとどまった。

ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安。うちウエート最大のHSBCが0.87%反落した。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題で、欧州当局が巨額の罰金を科す可能性が報じられている。このほか、10月の新規融資が年内最低水準にとどまったとの観測報道を受け、中国建設銀行(00939/HK)など本土系銀行株も軟調だった。

一方、レノボ(00992/HK)が後場に上げ幅を拡大し、2.14%高で引けた。昼休み時間に発表した2013年7-9月期決算は、純利益が前年同期比35.6%増となり、市場予想を上回った。パソコン、スマートフォンともに過去最高の販売台数を確保したほか、販売費の減少などが好業績につながった。

ハンセン銘柄以外では、海通証券(06837/HK)が2.43%下げるなど、本土系証券セクターが安い。証券市場の低迷を背景とした10月の業績悪化が報じられ、これを嫌気した売りが広がった。半面、CEC国際(00759/HK)が0.64%続伸。日本スタイルのドラッグストアをオープンする計画が引き続き材料視された。

《KO》

 提供:フィスコ

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