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【市況】6日の香港市場概況:横ばい、イベント待ちで方向感に乏しい展開に


6日の香港市場では主要指数のハンセン指数が横ばいとなり、前日比2.01ポイント安(-0.01%)の23036.94で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同75.58ポイント安(-0.71%)の10561.57、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同1.42ポイント安(-0.03%)の4510.55だった。

米中の経済指標や中国共産党の重要会議、中央委員会第3回全体会議(三中全会)を週末に控え、様子見ムードから全般に方向感に乏しい展開となった。米量的緩和の長期化観測が後退したことや、欧州連合(EU)の欧州委員会がユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正したことは弱気材料。一方で、足元の株価下落の反動もあり、出遅れ銘柄を中心に買い戻しが優勢となる場面もあった。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(00939/HK)や中国工商銀行(01398/HK)など本土系銀行株が下落。一方で、出遅れ感のあった中国移動(00941/HK)は1.06%上昇。第4世代(4G)携帯電話の販売を開始したとの報道も買い材料視された。また、増配方針などを手掛かりにHSBC(00005/HK)が0.29%続伸。

ハンセン銘柄以外では、広州汽車集団(02238/HK)など自動車株が全般軟調だった。一方、安踏体育用品(02020/HK)や特歩国際(01368/HK)などスポーツ用品関連の一角が高い。2022年の冬季五輪に北京市と張家口市(河北省)が立候補したことを受けて、一部で思惑的な買いが入った。

このほか、本日メインボードに上場した重慶銀行(01963/HK)は、公開価格をやや下回る5.99HKドルで初日の取引を終えた。初値は公開価格と同水準の6.00HKドルだった。一方、直近上場銘柄の雲遊(フォーゲーム:00484/HK)は外資系証券の強気カバレッジを受け、0.73%値を上げた。

《KO》

 提供:フィスコ

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