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【市況】(中国)人民銀が資金供給オペを継続、規模はやや拡大も落札金利は上昇


中国人民銀行(中央銀行)はきょう31日の定例オペで14日物リバースレポ取引を実施し、160億元(約2560億円)を市場に供給した。資金供給の規模は前回29日の130億元からやや拡大した。ただ、落札金利(銀行に資金を貸し出す際の金利)は前回の4.10%から4.30%へと引き上げられた。

人民銀は29日に2週間ぶりにリバースレポ取引を再開。しかしながら、30日の短期金利は、翌日物の上海銀行間取引金利(SHIBOR)が5%台に乗せるなど上昇傾向が続いていた。

米量的緩和縮小の先送りなどを背景にホットマネーの流入が加速する中、市場では、人民銀が今後、金融政策をやや引き締め方向に傾けていくとの見方が根強い。足元の資金供給オペについても、落札金利が引き上げられたことから、市場の不安感を取り除くことが狙いで、金融緩和を意味するものではないとの見方も示されている。

《NT》

 提供:フィスコ

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