【市況】【↑】日経平均 大引け|米株高・円安など好感し大幅反発、1万4500円台を回復(10月30日)
日経平均株価
始値 14464.67
高値 14526.88(10:55)
安値 14425.58(09:25)
大引け 14502.35(前日比 +176.37 、 +1.23% )
変動幅 101.30
売買高 34億8076万株(東証1部概算)
売買代金 2兆7213億円 (東証1部概算)
■本日のポイント
1.日経平均は176円高と大幅反発、1万4500円台を回復
2.米金融緩和の継続期待、NYダウの最高値更新を背景に、投資家心理が改善
3.1ドル=98円台の円安水準を好感、輸出関連株が買われる
4.決算発表の集中期間を迎えて、好業績株が選別される
5.売買高34億円超、売買代金2.7兆円と大商い
■東京市場概況
前日の米国市場では、量的金融緩和の継続期待が高まり、ダウは111ドル高と大幅反発。9月18日以来、約1ヵ月半ぶりに最高値を更新した。
東京市場では、日経平均は176円高と大幅反発し、終値で22日以来、6日ぶりに1万4500円台を回復した。
米株の最高値更新を受けて、投資家心理が改善。FOMC(結果発表は31日未明)で量的金融緩和策の縮小が見送られるとの観測が強まり、株式市場へのリスク資金の回帰に期待する買いが優勢となった。
また、為替が1ドル=98円台前半と1週間ぶりの円安水準に振れたことや上海総合などアジア株が上昇したことも買い安心感を誘った。日経平均は利益確定売りに押し返される場面はあったものの、引けにかけて買いが盛り返し1万4500円台を確保した。
円安を背景に、トヨタ <7203> など輸送用機器、セイコーHD <8050> など精密機器、日精工 <6471> といった機械などを中心に輸出関連株が上昇し、第一汽 <9132> など海運業も高い。また、オリックス <8591> 、NKSJHD <8630> 、大和 <8601> 、三菱UFJ <8306> といった金融株をはじめとした内需関連株にも買いが広がった。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他金融業、(3)保険業、(4)証券商品先物、(5)金属製品。一方、下落した4業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)空運業、(4)水産・農林業だった。
個別材料では、上期経常益を6.4倍上方修正した大末建 <1814> 、上期経常益を22倍上方修正した戸田建 <1860> 、株主優待制度を導入するテンポス <2751> [JQ]、たばこの国内生産体制の縮小が報じられたJT <2914> 、上期経常益を2倍上方修正したTAC <4319> 、iPS医薬品の実用化研究に乗り出すと報じられた大日本住友 <4506> 、野村証が「買い」に格上げし、目標株価を790円→1500円に大幅増額した日農薬 <4997> 、今期経常を63%増益に上方修正し配当も2円上積みするタダノ <6395> 、今期税引き前を10%上方修正し、13円増配するオムロン <6645> 、今期経常を19%増益に11%上方修正するエクセディ <7278> などが上昇。
一方、上期最終益を85%下方修正した大気社 <1979> 、今期経常益を6%下方修正したモノタロウ <3064> 、7-9月経常益が4-6月比で13%減となったガンホー <3765> [JQ]、上期が最終赤字93億円に転落したアドテスト <6857> などが安い。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TAC <4319> 、(2)駒井ハルテク <5915> 、(3)エクセディ <7278> 、(4)タダノ <6395> 、(5)日農薬 <4997> 、(6)三井糖 <2109> 、(7)大末建 <1814> 、(8)PS三菱 <1871> 、(9)能美防災 <6744> 、(10)メディパル <7459> 。
値下がり率上位10傑は(1)アイロムHD <2372> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)アクリティブ <8423> 、(4)モノタロウ <3064> 、(5)日精線 <5659> 、(6)日軽金HD <5703> 、(7)ナイガイ <8013> 、(8)ネオス <3627> 、(9)産車体 <7222> 、(10)アドテスト <6857> 。
【大引け】
日経平均は前日比176.37円(1.23%)高の1万4502.35円。TOPIXは前日比11.00(0.92%)高の1204.50。出来高は概算で34億8076万株。値上がり銘柄数は1067、値下がり銘柄数は598となった。日経ジャスダック平均は1939.26円(21.97円安)。
[2013年10月30日]
(「株探」編集部)