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【市況】米国政府の本音は財政再建か


オバマ米大統領は25日、出向いた高校で演説し、「今年の財政赤字は09年の半分程度に縮小する見通しだ」と胸を張った。かねてから、米国のデフォルト騒動などの大揺れの攻防は、膨張した財政赤字を圧縮する狙いがあるのではな
いか、との見方があるが、それを裏付けるような一面だ。

大統領暗殺の歴史がある米国で、財政利権、とりわけ軍事費を圧縮することは産軍複合体の激しい抵抗を招き、容易ではないと思われる。何処までが台本通りかは分からないが、大袈裟な演出は難問に着手する手法と見られている。実際、財政自動カットの仕組みで、軍事費は削減され、米国は「世界の警察」の地位を降りつつある。

その観点で見れば、スノーデン盗聴問題は、同じく膨張した国家安全保障費の削減に向かっている公算がある。数字的なツメではなく、NSA(国家安全保障局)の縮小枠組みを作る攻防である。

《MK》

 提供:フィスコ

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