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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アドウェイズ、ニューフレア、富士通ゼ、SMK

■アドウェイズ <2489> 2,112円  +345 (+19.5%)   本日終値
 アドウェイズ <2489> [東証M]、メディア工房 <3815> [東証M]、ネットイヤー <3622> [東証M]などLINE関連株が軒並み高。日経新聞が25日付で「スマートフォン(スマホ)向け無料通話・チャットアプリの開発を手掛けるLINEは、東京証券取引所に上場する方針を固めた」と報じたことが買い材料視された。報道によると、時期は2014年夏をメドに調整しているもようで、上場時の時価総額は1兆円規模になる可能性があるという。LINEのアプリの利用者は世界全体で2億7000万人を超えるが、同種のサービスとの競争も激化しており、調達資金でアジアなど海外事業を強化する。報道をうけて、LINEの利用者拡大に伴う恩恵を期待する買いが、LINEの広告代理店やインセンティブ付アプリ紹介サービス「LINE フリーコイン」を手掛けるアドウェイズ、LINE内サービス「LINE 占い」に占いを提供するメディア工房、グループのトライバルメディアハウスが企業向けLINEの公式アカウント、LINE@アカウントの代理販売、開設・運用支援サービスを展開するネットイヤーなどに向かった。このほか、LINEで水森亜土のスタンプを配信するネオス <3627> 、LINE@の運用支援サービスや寄せられたユーザーコメントの監視サービスを展開するガイアックス <3775> [名証C]、リラックマやまめゴマなど人気キャラクターのスタンプをLINEで配信するイマジニア <4644> [JQ]も高い。

■ニューフレア <6256> 14,940円  +1,200 (+8.7%)   本日終値
 24日に決算を発表。「上期経常の対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。
 ニューフレア <6256> [JQ] が10月24日大引け後(15:30)に決算を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.6%減の88.6億円に減ったが、通期計画の164億円に対する進捗率は54.0%に達し、5年平均の40.4%も上回った。
  ⇒⇒ニューフレアの詳しい業績推移表を見る

■富士通ゼネラル <6755> 1,184円  +69 (+6.2%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 シティグループ証券が24日付で投資判断「1」と目標株価1400円を継続したことが買い材料視された。
 24日、富士通ゼ <6755> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.03%にあたる440万株(金額で49億0600万円)を上限に、25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は24日終値1115円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■SMK <6798> 487円  +27 (+5.9%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 24日、SMK <6798> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→41億円に41.4%上方修正。増益率が84.0%増→2.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。スマートフォン・車載向けコネクタや車載・ATM向けタッチパネルの販売が想定以上に好調。円安による採算向上や為替差益の発生も利益を押し上げる。業績好調に伴い、従来未定としていた年間配当は10円(前期は5円)実施する方針を示したことも買いに拍車を掛けた。

■三菱自動車工業 <7211> 1,036円  +12 (+1.2%)   本日終値
 24日、三菱自 <7211> が13年9月上期の連結経常利益を340億円→610億円に79.4%上方修正。増益率が7.4%増→92.7%増に拡大し、3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。販売台数は想定に届かず、売上は計画を下回ったものの、資材などコスト低減が寄与。円安による採算改善や為替差益の発生、利息収支の改善も利益を押し上げた。上期好調と販売台数の下振れを踏まえ、通期の同利益も900億円→1000億円に11.1%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して6.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが12.8倍→9.1倍に急低下し、割安感も強まったことも買い気を誘った。

■カネヨウ <3209> 95円  +30 (+46.2%) ストップ高    本日終値
 24日に業績修正を発表。「上期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。
 カネヨウ <3209> [東証2] が10月24日大引け後(17:00)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常損益(非連結)を従来予想の1500万円の赤字→1000万円の黒字(前年同期は1900万円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒カネヨウの詳しい業績推移表を見る

■省電舎 <1711> 2,481円  +450 (+22.2%) 一時ストップ高    本日終値
 省電舎 <1711> [東証M]が変わらずを挟み9連騰。24日取引終了後に、「連結子会社のドライ・イーが、エナリスDEバイオガスプラント(株)(本社:東京都足立区)と本年10月4日に当社ホームページなどで報知したバイオガス発電事業に関するプラント設計・建設に係る工事請負契約を締結致した」と発表したことが材料視された。同社は発行済株式総数が146万株にとどまるうえ特定株比率が51%もあることから値動きが激しいことで知られている。この日は全般相場が大幅反落していることもあって、材料発表の思惑株として個人投資家を中心とした目先資金の買いが膨らんだようだ。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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