【通貨】欧米為替見通し:米国連邦準備理事会の緩和継続&中国人民銀行の引き締め観測
本日24日の欧米市場のドル・円は、米国連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和縮小)先送り観測、中国人民銀行の金融引き締め観測、アジア中銀による外貨準備での円買い観測などで、上げ渋る展開が予想される。
米国の政府機関の一部閉鎖(10月1-16日)を受けて、2013年第4・四半期の景気減速懸念が高まっており、米国連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和縮小)の開始がイエレン第15代FRB議長の最初の連邦公開市場委員会(FOMC)となる2014年3月18-19日以降となる可能性が高まっている。
さらに、2014年2月7日の連邦政府債務上限引き上げ期限に向けた財政協議が難航する懸念、米国の2014年第1・四半期の景気減速懸念から、イエレン第15代FRB議長がフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)の長期化を打ち出すことで、緩和政策が長期化する観測が高まっている。
米国連邦準備理事会(FRB)以外では最大の米国債保有国の中国が、中国大公国際資信評格公司による米国格下げ後、外貨準備のドル離れを加速させつつあり、中国人民銀行による金融引き締め観測は、リスク回避の円買い要因となっている。
10月29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)、11月8日に発表される米国10月の雇用統計への警戒感から、ドルの上値が重い展開が予想される。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:34万件、前回:35.8万件)
21:30 米・8月貿易収支(予想:-395億ドル、7月:-391億ドル)
欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、25日まで)
《KO》
提供:フィスコ

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