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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、日立、OKI、NIPPO

■ペプチドリーム <4587> 15,550円  +3,000 (+23.9%) ストップ高    本日終値
 みずほ証券が23日付でペプドリ <4587> [東証M]の投資判断「買い」を継続し、目標株価を1万1600円→2万0700円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、10年10月に共同研究開発契約を結んだブリストル・マイヤーズスクイブが、13年9月に同社独自の「特殊ペプチド創薬プラットフォーム技術」の技術貸与を受けることを決めた意義を高く評価。他に共同開発契約を結ぶ製薬6社(アムジェン、田辺三菱 <4508> 、第一三共 <4568> 、グラクソ・スミスクライン、アストラゼネカ、ノバルティス)に影響を与えるのみならず、新たな契約先企業の獲得にも有利に働くと判断。「特殊ペプチド創薬プラットフォーム技術」の導出による新たなステージ入りに期待を示した。

■日立製作所 <6501> 659円  +51 (+8.4%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 23日、日立 <6501> が14年3月期上期(4-9月)の連結最終利益(米国会計基準)を従来予想の150億円→320億円に2.1倍上方修正。従来の50.2%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなったことが買い材料。情報・通信システム部門やオートモティブシステム部門が好調で売上高が計画を2.6%上振れたうえ、電力システム部門、社会・産業システム部門を中心に全部門が営業利益段階で想定を上回った。為替差損益や固定資産損益などの改善も利益を押し上げ、子会社の米独占禁止法違反による罰金190億円を吸収して増益を確保した。業績修正を受けて、23日付でゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」とコンビクション・リスト採用(強い買い推奨)を確認し、目標株価830円を継続。また、UBS証券が「バイ(買い)」と目標株価900円を継続するなど、アナリストの強気判断が相次いだことも買いに拍車を掛けた。

■沖電気工業 <6703> 220円  +14 (+6.8%)   本日終値
 23日、OKI <6703> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の5億円の赤字→70億円の黒字(前年同期は60.9億円の赤字)に上方修正。一転して上期としては13年ぶりに黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。中国向けや国内コンビニ向けATMなどが好調だった情報通信システム事業が収益を牽引した。円安に伴い為替差益が52億円発生したことも経常利益を大きく押し上げた。業績修正を受けて、ゴールドマン・サックス証券が23日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を240円→245円に増額したことも支援材料。

■NIPPO <1881> 1,817円  +111 (+6.5%)   本日終値
 23日、NIPPO <1881> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の220億円→280億円に27.3%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して17.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。受注が好調なうえ、想定以上の工事進捗が奏功し、売上が計画を上回ることが寄与する。コスト削減や業務の効率化も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが15.7倍→12.0倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ニッタ <5186> 2,199円  +96 (+4.6%)   本日終値
 ニッタ <5186> が4日ぶりに大幅反発。後場上げ幅を拡大し5月23日以来5ヵ月ぶり高値を付けた。10月24日後場(13:00)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の28億円→37億円(前年同期は30億円)に32.1%上方修正し、一転して23.3%増益見通しとなったことが買い材料。伝動用革ベルト大手で、自動車、機械向けが主力。同社では、「主要需要業界の業績堅調、円高修正、原価率低減努力などから期初予想を上回る見込みとなった」とコメント。14年3月期通期連結業績については、下期の動向などを改めて精査中であり、修正が必要になれば速やかに開示するとし、通期連結経常利益は従来予想である前期比16.5%増の57億円(前期は48.9億円)を据え置いた。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク

■横河ブHD <5911> 1,412円  +53 (+3.9%)   本日終値
 23日、横河ブHD <5911> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18億円→32.5億円80.6%上方修正。増益率が8.3%増→95.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。上期の上方修正は7月に続き2回目。主力の橋梁事業が利益率の高い工事の増加や原価低減などで採算が大幅に改善した。エンジニアリング関連事業もシステム建築の好調で採算が向上した。修正した上期予想の通期計画(35.5億円)に対する進捗率が91.5%に達したことで、通期上振れを期待する買いも向かった。

■堀場製作所 <6856> 3,600円  +135 (+3.9%)   本日終値
 堀場製 <6856> が大幅反発。日経新聞が24日付で「堀場製作所は中国の清華大学と提携し、大気や水質の汚染を防ぐための環境技術を共同開発する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「まず微小粒子状物質『PM2.5』の原因物質を測定できる分析装置を開発。年内に北京市内で実証試験を始める」という。同社の計測技術を応用し、中国向けに集じん能力や耐久性を高めた新装置を開発するとしており、将来的な業績への貢献を期待する買いが向かった。

■ぐるなび <2440> 2,249円  -67 (-2.9%)   本日終値  東証1部 下落率8位
 ぐるなび <2440> が3日ぶりに急反落。10月23日大引け後(15:10)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の16億円→21億円(前年同期は17.4億円)に31.3%上方修正し、一転して20.6%増益見通しとなった。しかし、18日にかけ2ヵ月以上ほぼ一本調子で上昇し、11年3月の株式分割落ち後最高値を付けおり利益確定売りが広がっているようだ。なお、上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の32億円→35億円(前期は31.5億円)に9.4%上方修正し、増益率は1.5%増→11.0%増に拡大する見通しとなった。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク

■アルファグループ <3322> 1,340円  +300 (+28.9%) ストップ高    本日終値
 23日13時、アルファG <3322> [JQ]が、再生可能エネルギー事業などを展開する子会社のアルファチーラーがメガソーラー事業の転売を始めると発表したことが引き続き好感された。独立系発電事業者を募集し、同社が保有または開発する太陽光発電所を企業や個人投資家に転売する。すでに10月18日に売買が成立したほか、熊本県山鹿地区でも太陽光発電開発用の土地を確保し、転売スキームに則って開発を進める。今後は転売スキームのみならず、50kW~500kW程度の区分所有や、大規模開発に伴う証券化スキームなどを積極的に展開する方針。

■ドリームインキュベータ <4310> 188,000円  +28,200 (+17.7%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 23日、ドリームI <4310> の投資先であるアライドアーキテクツの東証マザーズ市場への上場が承認されたことが買い材料。上場予定日は11月29日。アライドアーキテクツは、FacebookフェイスブックやツイッターなどのSNSやブログを活用した企業のマーケティング施策を支援するプラットフォームサービス「モニプラ」を主軸にソーシャルメディアマーケティング支援事業を手掛ける。同社の保有株は64万6000株(顕在化ベースでシェア17%)。

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