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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東急建設、日電産、ISID、グリコ

■東急建設 <1720> 596円  +35 (+6.2%)   本日終値
 東急建設 <1720> が続急伸。日経新聞が23日付で、「東急建設の2013年4~9月期は連結最終損益が3億円程度の黒字(前年同期は20億円の赤字)となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来は11億円の赤字を見込んでいたが、黒字に浮上する。工場や学校などの建築工事で、労務費上昇分の価格転嫁が進んだ」という。一部の工事の進捗が遅れて全体では減収となるものの採算の改善が寄与するとしており、第2四半期での最終黒字転換を好感した買いが向かった。

■日本電産 <6594> 9,150円  +390 (+4.5%)   本日終値
 22日、日電産 <6594> が14年3月期の連結税引き前利益を従来予想の730億円→780億円に6.8%上方修正。増益率が5.4倍→5.8倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力の精密モーターがハードディスク駆動装置向けに回復するうえ、新収益源に位置づける車載及び家電・商業・産業向けが大きく伸びる。業績好調に伴い、年間配当を従来計画の85円→90円(前期は85円)に増額修正した。また、業績上方修正を受けて、22日付でSMBC日興証券が投資判断「1」と目標株価1万1000円、シティグループ証券が「1」と目標株価9800円をそれぞれ継続するなど、アナリストによる高評価が相次いだことも買いに拍車を掛けた。

■電通国際情報サービス <4812> 1,127円  +37 (+3.4%)   本日終値
 22日、ISID <4812> が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.4億円→15億円(前年同期は16億円)に44.7%上方修正したことが買い材料。売上高が予想を上回ったことに加え、受託システム開発を中心とした売上総利益率の改善や販管費の抑制が利益を押し上げた。

■江崎グリコ <2206> 1,039円  +7 (+0.7%)   本日終値
 22日、グリコ <2206> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の60億円→106億円に78.2%上方修正。増益率が7.3%増→91.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。猛暑による冷菓の好調などで売上が計画を若干上回ったことが寄与。海外子会社の原価低減や販促費・広告費の効率化、経費削減が利益を大きく押し上げた。修正した上期予想が通期計画(65億円)を既に64.5%も上回っており、30日に予定される中間決算の発表を控えて通期業績の上方修正に期待する買いが向かった。

■ココカラファイン <3098> 2,796円  -244 (-8.0%)   本日終値  東証1部 下落率2位
 22日、ココカラF <3098> が10月22日大引け後(15:00)に業績修正を発表。14年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→80億円(前期は138億円)に42.9%下方修正し、一転して42.3%減益見通しとなったことが売り材料。販売子会社統合に関わる一時的な経費増加に加え、販促施策や販売体制の再構築が影響する。同時に、4-9月期(上期)の経常利益も従来予想の62億円→29億円(前年同期は66.3億円)に53.2%下方修正した。

■ゼンリン <9474> 1,070円  -78 (-6.8%)   本日終値  東証1部 下落率6位
 22日、ゼンリン <9474> が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益を従来予想の2億円の黒字→2.5億円の赤字(前年同期は11.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。国内新車販売の軽自動車へのシフトや、カーナビゲーションの低価格モデルへの構成変化などにより国内カーナビゲーション用データの売上が減少したことや、海外カーナビゲーション用データの売上が一部下期以降となることが響いた。

■アドウェイズ <2489> 1,787円  -83 (-4.4%)   本日終値
 22日、東証と日証金がアドウェイズ <2489> [東証M]について23日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

■山田コンサル <4792> 2,016円  +400 (+24.8%) ストップ高    本日終値
 22日、山田コンサル <4792> [JQ] が14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.6億円→8.1億円に44.8%上方修正。従来の10.7%減益予想から一転して29.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。主力の経営コンサルティング事業の受注が伸び、売上が計画を11.4%上回ったことが寄与。併せて、通期の同利益も13.6億円→14.8億円に8.8%上方修正し、一転して3.0%増益見通しとなった。上期業績の好調に伴い、上期配当を2500円→3500円に増額修正したことや、前日終値ベースの予想PERが7.7倍→5.6倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■加賀電子 <8154> 998円  +150 (+17.7%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 22日、加賀電子 <8154> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→23億円の黒字(前年同期は3.5億円の赤字)に7.7倍上方修正したことが買い材料。半導体やEMS(受託製造)事業が好調だった電子部品部門が収益を大きく押し上げた。上期業績の上方修正は7月に続き2回目。上期の増額分を上乗せする形で、通期の経常利益も23億円→43億円に87.0%上方修正。増益率が19.1%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

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