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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、ロランドDG、ソフトバンク、ワコム

■ユーグレナ <2931> 1,639円  +94 (+6.1%)   本日終値
 ユーグレナ <2931> [東証M]が急反発。日経新聞が21日付で「ミドリムシの大量培養技術を開発するユーグレナはイスラム教の戒律に従った『ハラル食品』市場に参入する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、バングラデシュの首都ダッカでイスラム教徒向けにミドリムシを混ぜて栄養価を高めた食品を商品化。将来はイスラム教徒の多いインドネシアやマレーシアなどの新興国市場を開拓するという。10年後をメドにミドリムシを混ぜた栄養食品の海外売上高は100億円(13年9月期の連結売上高予想は20.5億円)を目指すと伝えたことで、今後の業績成長の加速に期待する買いが向かった。

■ロランドDG <6789> 3,015円  +141 (+4.9%)   本日終値
 18日、ロランドDG <6789> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18.3億円→25.9億円に41.5%上方修正。増益率が2.9倍→4.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。プリンターが新製品を中心に販売好調なうえ、円安による収益押し上げ効果が寄与した。修正した上期予想の通期計画(36.5億円)に対する進捗率は71.0%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■日機装 <6376> 1,168円  +32 (+2.8%)   本日終値
 日機装 <6376> が3日ぶりに反発。日経新聞が19日付で「日機装は紫外線の中でも波長の短い深紫外線を出す発光ダイオード(LED)パッケージを量産する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「事業多角化の一環で投資額は22億円程度。石川県内の新工場を来年6月以降に稼働する予定だ。年間生産100万個を目指す」としている。当面はサンプル販売が中心になるとみられるが、将来的な業績への寄与に期待した買いが向かった。

■LIXILグループ <5938> 2,155円  +59 (+2.8%)   本日終値
 LIXILグ <5938> が7日続伸。日経新聞が19日付で「LIXILグループの2013年4~9月期は、連結営業利益が250億円程度と前年同期に比べ8割増えたもようだ。従来予想(67%増の230億円)を20億円ほど上回ったとみられる」と報じたことが買い材料視された。報道によると「来年4月の消費増税前の駆け込み需要が追い風になり、主力の窓サッシや水回り製品などで単価の高い新製品が伸びた」としている。具体的には、衛生陶器の「サティス」やキッチンの「リシェル」といった高額帯の水回り製品が好調だったようで、加えてグループ内でのコスト見直し策も採算を向上させたという。

■ソフトバンク <9984> 7,480円  +200 (+2.8%)   本日終値
 19日、ソフトバンク <9984> が携帯端末の卸売事業を展開する米ブライトスターを子会社化すると発表したことが買い材料視された。同社の米子会社がブライトスターの全株式を取得。このことから同社は普通株式の約57%を間接的に所有することとなり、ブライトスターは子会社となる。世界最大の携帯端末卸売業者であるブライトスターを子会社化することによって、端末の調達規模を拡大し、日米での競争力を高めたいとしている。

■スズキ <7269> 2,470円  +57 (+2.4%)   本日終値
 スズキ <7269> が3日続伸。日経新聞が19日付で「軽自動車の販売好調と円安を追い風に、スズキの業績が拡大している。2013年4~9月期の連結営業利益は前年同期比3割強増え900億円弱になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来予想の825億円を上回り半期ベースで過去最高となる。海外の主力市場のインドでも昨夏の暴動の影響がなくなり増益を確保したとみられる」という。国内軽販売台数の好調や新興国通貨に対する円安も利益押し上げ効果になるとしており、業績拡大を好感した買いが向かった。

■理研ビタミン <4526> 2,421円  +51 (+2.2%)   本日終値
 理ビタ <4526> [東証2] が続騰。10月21日午前(11:00)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23億円→25.2億円(前年同期は15.7億円)に9.6%上方修正し、増益率が46.4%増→60.4%増に拡大する見通しとなったことが手掛かり材料となった。増額修正発表直後には2500円台乗せ場面があった。しかし、3月に2500円を付けた後は、2500円台前半が上値ネックラインとなっており、極端な薄商いもあって上値を追う動きは鈍ったようだ。同社発表によれば、国内食品事業で家庭用食品を中心とする主力商品群が堅調に推移したことに、海外事業においても、前年同期に大きく落ち込んだ欧州向け水産加工品が、回復基調に転じ、改善する見込みとなった。結果、各利益が前回予想を上回る見通しになったという。なお、通期経常利益は従来予想の48億円(前期は37.4億円)を据え置いた。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク

■日清食HD <2897> 4,165円  +25 (+0.6%)   本日終値
 日清食HD <2897> が8月以来の戻り高値圏でもみ合う。21日午前(11:00)に業績修正を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の100億円→135億円(前年同期は111億円)に35.0%上方修正し、一転して21.4%増益見通しとなったことから一時、8月7日以来2ヵ月半ぶり高値に買われた。ただ、その後は、通期の経常利益は従来予想の300億円(前期は309億円)を据え置いたこともあり、利益確定売りが上値を抑えているようだ。同社では、第2四半期累計期間の営業売上高及び営業利益は、袋めん類の売上が好調に推移したことにより当初予想を上回る見込みとなりました。経常利益および四半期純利益については、持分法による投資利益および有価証券売却益の影響等により前回予想を上回る見込みとなったとしている。株価が10月9日の直近安値からほぼ一本調子で370円、9.7%上げてきたことから利益確定売りが出やすくなっているもよう。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク

■ワコム <6727> 833円  -108 (-11.5%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 18日、ワコム <6727> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の113億円→97.4億円に14.1%下方修正。増益率が50.0%増→28.9%増に縮小する見通しとなったことが売り材料。サムスン電子のスマートフォン「Galaxy Note 2」の在庫調整が想定以上に大きかったことや、タブレット端末向けの需要減速により、コンポーネント事業が計画を下回る。ブランド製品事業は新製品効果もあり堅調に推移するが、コンポーネント事業の落ち込みを埋め切れない。市場では今期の経常利益は120億円前後に上振れるとの見方もあっただけに、失望売りが殺到した。業績下方修正を受けて、野村証券が18日付で投資判断を「ニュートラル(中立)」を据え置く一方、目標株価を1040円→900円に減額したことも弱材料。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.19%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが、特に買い材料視はされなかった。買い付け期間は21日から12月20日まで。

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