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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):CTC、JIN、一休、シスロケ

■伊藤忠テクノ <4739> 3,785円  +265 (+7.5%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 16日、CTC <4739> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.34%にあたる80万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から12月6日まで。併せて、11月1日付で4.0%にあたる250万株の自社株を消却すると発表したことも買いに拍車を掛けた。同時に、14年3月期の連結経常利益を従来予想の280億円→252億円に10%下方修正。従来の2.4%増益予想から一転して7.8%減益見通しとなったが、特に売り材料視はされなかった。

■ジェイアイエヌ <3046> 3,530円  +180 (+5.4%)   本日終値
 JIN <3046> が続急伸。同社は16日後場立会中に、米国にアイウエア事業の展開に向けて全額出資子会社を設立すると発表。前日の株価は小幅反発にとどまったが、日経新聞が17日付で眼鏡専門店「JINS」の米国進出について「5年間で100店舗の出店をめざす」と具体的な出店計画を報じたことが好感され、好材料として評価する動きが強まった。報道によると、14年秋にサンフランシスコに1号店を出店するとともに、インターネット通販も開始。品質の高さに加え、価格を1本50-100ドル程度と日本と同程度に抑えた割安感がある製品を武器に、日本の約5倍の規模を持つ米国の眼鏡市場を開拓するという。また、米国進出の発表を受けて、野村証券が16日付で投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を4550円で継続したことも支援材料。

■一休 <2450> 155,800円  +6,100 (+4.1%)   本日終値
 一休 <2450> が急反発。日経新聞が17日付で「一休の2013年4~9月期は、単独経常利益が前年同期比2割強増え、10億円強になったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来予想(9億9200万円)を上回り、4~9月期として過去最高を更新した。夏休みの旅行需要が拡大したのを追い風に、ホテルや旅館の宿泊予約が増えた」という。10月以降の宿泊予約も好調とみられ、29日発表予定の第2四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■京浜急行電鉄 <9006> 952円  +35 (+3.8%)   本日終値
 16日、京急 <9006> が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の88億円→125億円(前年同期は76.1億円)に42%上方修正したことが買い材料。流通事業は苦戦したものの、景況感の改善を背景にレジャー需要などを取り込み、羽田空港路線の乗客増など鉄道事業が伸びたことが利益を押し上げた。

■IHI <7013> 406円  +12 (+3.1%)   本日終値
 IHI <7013> が反発。日経新聞が17日付で「IHIの2013年4~9月期の連結営業利益は前年同期に比べ2割弱増えて170億円前後になったようだ。従来の減益予想(10%減の130億円)から一転して増益となる」と報じたことが買い材料視された。報道によると「世界的な航空輸送量の増加などを背景に利益率の高い航空機エンジン部品が伸びた。為替相場の円安も収益を押し上げた」という。航空機エンジン向け部品の需要伸長による業績改善を好感した買いが向かった。

■関西電力 <9503> 1,327円  +36 (+2.8%)   本日終値
 16日、関西電 <9503> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の400億円の赤字→310億円の黒字(前年同期は1719億円の赤字)に上方修正し、一転して上期として2年ぶりに黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。今夏の猛暑の影響で冷房向け需要が伸び、電力収入が予想より増えたことが寄与した。上期業務計画の実施抑制で修繕費や諸経費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。

■フジミインコ <5384> 1,353円  +31 (+2.3%)   本日終値
 16日、フジミインコ <5384> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→7.5億円に2.1倍上方修正。減益率が87.3%減→72.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。最先端ロジックデバイスのCMP向け製品やHD向け製品が堅調で、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト削減に取り組んだことも利益を押し上げた。

■太陽誘電 <6976> 1,237円  +26 (+2.2%)   本日終値
 太陽誘電 <6976> が大幅反発。日経産業新聞が17日付で「太陽誘電は従来の同社製品に比べ容量を約10倍の3200ファラッド(ファラッドは静電容量の単位)に高めたリチウムイオンキャパシタを開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「製品の形状を容量がより大きくなる角型にしたのが特徴で、2014年度をメドに量産する方針。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)など車載向けの採用を目指す」という。リチウムイオンキャパシタの世界市場は15年には13年比120億円増の300億円規模に拡大する見込みで、量産よる業績への寄与を期待した買いが向かった。

■システム・ロケーション <2480> 1,035円  +150 (+17.0%) ストップ高    本日終値
 16日、シスロケ <2480> [JQ] が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1億0100万円→1億2800万円(前年同期は9900万円)に26.7%上方修正したことが買い材料。入札会出品台数が順調に推移したことにより、車両再販業務支援の売上が増加したことや、持分法会社の収益も寄与した。

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