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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ガンホー、大分銀、ヤマダ電、アデランス

■ガンホー <3765> 81,900円  +11,000 (+15.5%) 一時ストップ高    本日終値
 15日、ガンホー <3765> [JQ]が親会社のソフトバンク <9984> と設立する特別目的会社を通じて、フィンランドのスマートフォン(スマホ)ゲームの世界大手、スーパーセルを買収すると発表したことが買い材料。買収総額は約1515億円。米アップルの「iOS」向けに「クラッシュ・オブ・クラン」など有力タイトルを擁する成長企業を傘下に収めるとあって、スーパーセルの強力な海外マーケティング力とブランド力を活かした世界展開、ゲーム開発ノウハウの共有など相乗効果に期待する買いが向かった。また、スーパーセルに加えて、16日付の日経新聞が「世界の通信会社に端末などを販売する米ブライトスターの買収へ最終調整に入った」と報じられたソフトバンクも4日続伸。急速に拡大する世界のスマホ市場を睨んだ積極的な海外戦略の展開が好感された。

■大分銀行 <8392> 360円  +18 (+5.3%)   本日終値
 15日、大分銀 <8392> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の81億円→150億円に85.2%上方修正。従来の20.7%減益予想から一転して46.9%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。貸倒引当金戻入益など与信費用や有価証券の償却費用が想定を下回ることが利益を大きく押し上げる。前日終値ベースの予想PERが10.2倍→6.2倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ヤマダ電機 <9831> 269円  +7 (+2.7%)   本日終値
 15日、ヤマダ電 <9831> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.37%にあたる6000万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は16日から12月20日まで。同時に、14年3月期の連結最終利益を従来予想の238億円→81億円に66%下方修正。従来予想の7.2%増益から一転して63.5%減益見通しとなったが、特に売り材料視はされなかった。また、業績下方修正を受けて、UBS証券が15日付で投資判断「バイ(買い)」を継続したことも支援材料。目標株価は500円→350円に減額したものの、前日終値262円をなお33.6%上回る水準。

■アデランス <8170> 1,280円  -86 (-6.3%)   本日終値  東証1部 下落率5位
 15日に決算を発表。「上期経常が24%減益で着地・6-8月期も85%減益」が嫌気された。
 アデランス <8170> が10月15日大引け後(15:00)に決算を発表。14年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比24.4%減の19.6億円に減った。
  ⇒⇒アデランスの詳しい業績推移表を見る

■コネクシオ <9422> 817円  -40 (-4.7%)   本日終値  東証1部 下落率10位
 15日、コネクシオ <9422> が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の30億円→21.5億円(前年同期は19.7億円)に28.3%下方修正したことが売り材料。フィーチャーフォンからスマートフォンへの買替需要が促されたが、一部スマートフォンの買い控えや商品の供給遅れの影響もあり、販売台数が期初予想を下回った。販売管理費の抑制に努めたものの、売上減少の影響を補い切れなかった。

■コネクトHD <3647> 69円  +9 (+15.0%)   本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常は3.0倍増益へ」が好感された。
 コネクトHD <3647> [東証M] が10月15日大引け後(15:00)に決算を発表。13年8月期の連結経常損益は2700万円の黒字(前の期は8000万円の赤字)に浮上し、14年8月期の同利益は前期比3.0倍の8200万円に急拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒コネクトHDの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「『継続企業の前提に関する重要事象等』の記載を解消」も買い材料。

■江守商事 <9963> 1,547円  +134 (+9.5%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 15日、江守商事 <9963> が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.1億円→25.5億円(前年同期は11.5億円)に26.9%上方修正し、増益率が73.6%増→2.2倍に拡大、上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。中国子会社において、食糧や金属資源などの販売が好調に推移したことや、人民元高の影響で中国子会社のドル建て借入金から為替差益が発生したことが利益を押し上げた。

■クリレスHD <3387> 2,815円  +151 (+5.7%)   本日終値
 15日、東証がクリレスHD <3387> [東証M]を22日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同日、同社が市場1部への指定替えを記念して期末配当を6円上積みし36円にすると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■ノジマ <7419> 731円  +18 (+2.5%)   本日終値
 15日、ノジマ <7419> [JQ] が14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→32億円(前年同期は7.4億円)に28%上方修正し、増益率が3.3倍→4.3倍に拡大、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。猛暑の影響で想定以上にエアコンなど白物家電の需要が堅調だったことや、在庫水準を適正に維持・管理する取り組みを続けたことが利益を押し上げた。

■KLab <3656> 844円  -69 (-7.6%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 15日、KLab <3656> が決算を発表。12年9月-13年8月期の連結最終損益が7.1億円の赤字(前年同期の非連結最終損益は16.2億円の黒字)に転落したことが売り材料。主力のスマートフォン向けは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」、「幽☆遊☆白書―魔界統一最強バトル―」などの版権を使用したゲームが好調に推移したが、「Lord of the Dragons」の売上が想定を下回った。これにより売上原価に含まれる版権使用料が増加し、利益率が低下したことが響いた。

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