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【経済】【中国から探る日本株】ソニーSEN、中国でユーザー登録が可能に プレステ上陸近い?


ソニー<6758>が国内外で展開するオンラインサービスのプラットホーム「SonyEntertainment Network(SEN:ソニーエンターテインメントネットワーク)」について、中国本土でのユーザー登録が可能になったとして、現地で話題を呼んでいる。複数メディアが9日報じたもので、中国では「プレイステーションの上陸に向けた準備か」との見方が浮上しているようだ。

中国では2000年から据え置き型ゲーム機の製造、販売が禁止されているが、先月末に開設された「上海自由貿易試験区」において、解禁の方針が示されたばかり。国務院(内閣に相当)は先月27日に発表した全体計画の中で、外資系企業に対し、同試験区内でのゲーム機の生産、販売を認めると表明した。当局の審査を通過すれば、中国全国で販売することも可能となる見通しだ。

実際にゲーム機の販売が可能になるには、2000年の禁止令が取り消される必要があるとの指摘もあり、詳細が待たれる格好にはなっている。ただ、米マイクロソフトは早くも中国企業と合弁でゲーム機事業に乗り出す計画を明らかにしており、機先を制する構えだ。こうした流れがあったことから、今回のソニーの動きにも注目が集まっている。

ただ、ソニーはSENの中国への開放について、デジタルカメラやスマートフォンに関連するソフトウエアのアップデートに対応するためのものだと説明。利用規約にも、現時点でプレイステーション関連のサービスなどは受けられない旨が記載されている。しかしながら地元メディアの報道からは、これまで10年以上にわたって停滞していたゲーム機を巡る環境が徐々に動き始めたとして、期待を隠せない様子が伝わってくる。

《NT》

 提供:フィスコ

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