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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):いちごHD、OKI、東電、竹内製作所

■いちごHD <2337> 436円  +41 (+10.4%)   本日終値
 7日、いちごHD <2337> [JQ] が14年2月期の連結経常利益を従来予想の27億円→31億円に14.8%上方修正。増益率が55.7%増→78.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。資産売却が想定より進み、売上が計画を15.4%も上回ることが利益を押し上げる。同時に、非開示だった14年2月期上期(3-8月)の同利益は前年同期比3.5倍の21.5億円に拡大する見通しと発表。上期予想から試算した第2四半期(6-8月)の同利益は14.1億円と前年同期比で4.6倍益、前四半期比でも90.7%増益を見込んでおり、足元の業績絶好調を評価する買いも向かった。

■沖電気工業 <6703> 193円  +18 (+10.3%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 OKI <6703> が急反発。日経新聞が8日付で「OKIの2013年4~9月期の連結最終損益は10億円程度の黒字(前年同期は67億円の赤字)になったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、中国向けATM事業が現地の省人化ニーズを背景に堅調なうえ、国内のコンビニ向けATMの更新需要や円安効果も寄与し、従来予想の25億円の赤字から一転して黒字浮上する。また、14年3月期通期の最終利益も従来予想(前期比15%減の115億円)から一転して増益へと上振れし、期末には8期ぶりに3円で復配する見通しと伝えたことも、買いに拍車を掛けた。

■東京電力 <9501> 525円  +37 (+7.6%)   本日終値
 1ドル=96円台半ばの2ヵ月ぶりの円高水準を受けて、燃料調達コストの軽減を期待する買いが向かった。中部電 <9502> や関西電 <9503> をはじめ電力株は軒並み高となった。

■竹内製作所 <6432> 2,050円  +48 (+2.4%)   本日終値
 7日、竹内製作所 <6432> [JQ] が14年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の15.9億円→30.1億円に89.7%上方修正。増益率が30.0%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。住宅市場の回復を背景に、米国での建機販売が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが寄与した。円安による採算改善や為替差益の計上も利益を押し上げた。上期業績の上振れに伴い、通期の同利益も従来予想の30億円→40.4億円(前期は29億円)に34.7%上方修正し、増益率が3.3%増→39.1%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが15.4倍→11.5倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■ファミリーマート <8028> 4,085円  +75 (+1.9%)   本日終値
 7日、ファミリーM <8028> が決算を発表。14年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比3.1%増の275億円に伸び、過去最高益を更新したことが買い材料。苦戦が続いていた中国で不採算店の閉鎖などテコ入れ策が奏功し収益が改善したことや、韓国などのコンビニ事業の好調も寄与した。

■ヤフー <4689> 535円  -37 (-6.5%)   本日終値  東証1部 下落率4位
 7日にヤフー <4689> がネット通販サイト「ヤフーショッピング」と競売サイト「ヤフオク!」の価格を改定したことを受け、収益の悪化を懸念した売りが殺到した。「ヤフーショッピング」では法人・個人ともに無料で出店が可能になり、毎月の固定費や売上に対するロイヤリティも無料。また、「ヤフオク!」では入札を無料とし、出品に必要だったシステム利用料も0円に変更した。7日の16時から適用している。同社では14年3月期の業績と配当計画に関して25日に発表するとしている。ユーザーの拡大が目的とみられる今回の価格改定だが、採算の悪化による業績の下振れを懸念する売りが向かった。ヤフーによる出店無料化を受けて、競争環境の激化が警戒された楽天 <4755> [JQ]も続急落。

■ナノキャリア <4571> 271,200円  -11,800 (-4.2%)   本日終値
 7日、ナノキャリア <4571> [東証M]が国内外で3万3600株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う6300株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による8400株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で3万9900株と発行済み株式数の11%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は21日から23日までのいずれかの日に決定。最大で約112億円の調達資金は、すでに開発中の抗がん剤の臨床試験資金のほか、新規開発費用や運転資金に充てる。

■カッパHD <7421> 1,793円  -37 (-2.0%)   本日終値
 7日、カッパHD <7421> が決算を発表。14年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は29.4億円の赤字(前年同期は8.5億円の黒字)転落し、従来の6.1億円の黒字予想から一転赤字で着地。併せて、通期の同損益を従来予想の5.2億円の黒字→42億円の赤字(前期は22.1億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。原価上昇に加え、不採算店舗の閉鎖に伴う特別損失が28億7000万円発生することが響く。業績悪化に伴い、従来15円を計画していた今期の年間配当を見送り、無配継続とする方針としたことも弱材料。

■イオン <8267> 1,268円  -23 (-1.8%)   本日終値
 7日、イオン <8267> が決算を発表。14年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比6.5%減の770億円となったことが嫌気された。総合スーパー(GMS)事業や総合金融事業が堅調だったものの、スーパーマーケット事業において競争激化が響いた。また、コンビニの収益悪化も利益を圧迫した。通期計画は従来予想の2200億円を据え置いたが、3-8月の進捗率は35%と例年よりもやや低いことから、業績の下振れを懸念した売りが向かった。

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