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【市況】デフォルト回避に向けた攻防続く


3日、米財務省は「デフォルトなら07?09年よりも深刻なリセッションに陥る恐れがある」との警告を発表した。「デフォルトは前代未聞で壊滅的打撃を及ぼす可能性がある。信用市場は麻痺し、ドルは急落し、米金利は急上昇しかねない」としている。雇用統計などの発表は延期され、米経済の鍵を握る住宅市場の回復を脅かし始めていると指摘され、緩和縮小策は年明け以降にズレ込む(JBICの渡辺副総裁)との見方が強まってきた。オバマ大統領のアジア歴訪(APEC参加前後)も消え、TPP交渉などへの影響も必至。連邦政府機関閉鎖の影響だけでも深刻化しつつある。

焦点は議会共和党穏健派の動きとなってきている。勢力的には100人を超える規模になりつつあると見られ、ベイナー共和党下院議長が債務上限引き上げ法案を通過させる用意があると共和党議員に伝えたとNYタイムズ紙が報じると
株価は下げ渋る場面となった。引き続き、議会の打開待ちの状況だ。

《MK》

 提供:フィスコ

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