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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イズミ、日写印、ガンホー、日揮

■イズミ <8273> 3,040円  +254 (+9.1%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 3日、イズミ <8273> が決算を発表。14年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比13.4%増の142億円に伸び、従来計画の133億円を7.1%上振れて着地したことが買い材料。高付加価値の衣料品や食料品などの販売がシニアを中心に伸びたうえ、パート・アルバイトの活用による人件費の抑制や支払利息の減少なども寄与した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.7%にあたる200万株(金額で63億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも、需給改善や株式価値の向上といった株主還元を好感する買いを誘った。買い付け期間は4日から14年2月21日まで。

■日本写真印刷 <7915> 1,603円  +82 (+5.4%)   本日終値
 日写印 <7915> が続急伸。日経新聞が4日付で「日本写真印刷は曲げられる次世代のタッチパネルを、世界最大手の台湾・宸鴻科技(TPK)と共同で開発する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「月内にもTPKの子会社に25%出資し、来春の量産を目指す」という。次世代パネルでは有機ELとの組み合わせで、本のように丸めて持ち運べるタブレットの実用化も可能としており、量産化による収益への寄与を期待した買いが向かった。

■ガンホー <3765> 73,500円  +3,100 (+4.4%)   本日終値
 シティグループ証券が3日付でガンホー <3765> [JQ]の投資判断を新規に「1H(買い・高リスク)」とし、目標株価を10万円に設定したことが買い手掛かり。リポートでは、「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の国内における中期的な売上拡大は期待しがたいものの、「パズドラ」で得たユーザーベースや運営力を基に、新規に大型ヒットタイトルの創出が期待できると指摘。海外展開については爆発的な拡大は見られないが、堅調な進展が期待できるとしている。同じく、同証券が投資判断を新規に「1(買い)」とし、目標株価を1800円に設定したネクソン <3659> も反発し、堅調に推移。中国と韓国において高いプレゼンスを有しており、パソコンとモバイルの両市場で業績拡大が続くと指摘。特にモバイル市場で成功する可能性は高いとみている。

■日揮 <1963> 3,530円  +110 (+3.2%)   本日終値
 日揮 <1963> が大幅反発。日経新聞が4日付で「日揮は米国で新型天然ガスのシェールガスを利用する化学プラントを建設する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「年産150万トンと世界最大のエチレン生産設備を石油メジャーの米シェブロンなどから受注した。総受注額は2000億円超とみられる」という。日本企業として初の大型案件受注による将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■長谷工コーポレーション <1808> 683円  +18 (+2.7%)   本日終値
 長谷工 <1808> が4日ぶりに反発。日経新聞が4日付で「長谷工コーポレーションは2014年3月期に6期ぶりに普通株の年間配当を行う方針を固めた」と報じたことが買い材料視された。報道によると「景況感が改善し、マンション建設の受注が想定を上回っており、中長期で配当を実施する環境が整ったと判断した」としている。復配に加え、優先株消却も済ませる計画で、財務基盤改善と株主還元を好感した買いが向かった。

■エービーシー・マート <2670> 4,675円  -50 (-1.1%)   本日終値
 ABCマート <2670> が反落。一時135円安の4590円まで下げる場面があった。4日付日本経済新聞朝刊は、「2013年3-8月期連結営業利益は前年同期比13%増の190億円強となったようだ」と報じた。従来予想171億円を約20億円上回り、上半期としては過去最高となると伝えたが、アナリスト予想平均並みであり、前週に4865円の年初来高値を付けていたこともあり利益確定売りに押されているようだ。報道では、「好採算のプライベートブランド(PB)が好調で、既存店の販売が増えた。円安が進むとコストは膨らむが昨年の円高局面で仕入れた在庫が多く、影響は限られた。上期業績の上振れで通期見通しも上方修正する公算が大きい」とした。同社は今2月期連結営業利益は6%増の322億円を見込んでいる。

■ビーイング <4734> 357円  +80 (+28.9%) ストップ高    本日終値
 3日、ビーイング <4734> [JQ] が14年3月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→3.5億円に40.0%上方修正。増益率が13.6%増→59.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。震災からの復興需要や基本ソフト(OS)更新によるシステム開発需要が想定より伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を6円→8円(前期は5円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが14.3倍→9.9倍に急低下し、割安感も強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エーアイテイー <9381> 1,790円  +300 (+20.1%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 4日に発表した「エーアイテイー、株式分割を発表」が買い材料視された。
 株式の分割及び定款の一部変更並びに配当予想修正に関するお知らせ
  ⇒⇒エーアイテイーの会社開示情報を見る

■エスケーエレ <6677> 1,119円  +113 (+11.2%)   本日終値
 3日、東証が4日売買分からエスケーエレ <6677> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■カネコ種苗 <1376> 901円  +6 (+0.7%)   本日終値
 3日、カネコ種 <1376> [JQ] が決算を発表。14年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比87.7%増の4.2億円に拡大して着地したことが買い材料。閑散期の第1四半期としては公表されている05年6-8月以降の最高益(2.9億円)を大幅に更新した。震災復興に伴い養液栽培プラントが大きく伸びた、施設材事業が収益を牽引した。種苗事業が増収増益を確保したことも増益に貢献した。

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