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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤマダS×L、J・TEC、ビリングシス、ダイキン

■ヤマダS×L <1919> 170円  +26 (+18.1%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ヤマダS×L <1919> が急反騰。日経新聞が3日付で「家電量販最大手のヤマダ電機は住宅リフォーム事業を拡大する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「専用売り場を従来の2倍に広げた新型店を月内に出店。今後のモデルに位置付け順次広げる」という。14年度には住宅関連事業の売上構成比を15%前後に引き上げるとしており、親会社のヤマダ電 <9831> の住宅関連事業拡大による同社の収益向上に期待する買いが向かった。

■Jティッシュ <7774> 560,000円  +49,000 (+9.6%)   本日終値
 2日、J・TEC <7774> [JQG]が、経済産業省が公募した「再生医療等産業化促進事業」において、同社の申請事業である「自家培養表皮・自家培養軟骨を対象とした再生医療産業化促進のための製品実現プロセスの検証と合理的製造方法・評価方法の確立」が採択され、経産省と委託契約を締結したと発表したことが買い材料。期間は14年3月31日までで、委託金は2億6033万4000円。「再生医療等産業化促進事業」は、再生医療製品などの安全性、有効性等に関する合理的な評価手法を開発し、実用化基盤を整備することを目的とする。同社は同事業を通じて、有効性評価について適切な評価指標を提案し、再生医療産業の促進につなげることを目指す。契約締結による発生する委託金収入(営業外収益)の今期業績予想に与える影響は精査中であり、確定次第速やかに開示する方針。

■ビリングシステム <3623> 19,760円  +1,460 (+8.0%)   本日終値
 2日、ビリングシス <3623> [東証M]がDダイニング <3073> [JQ]とスマートフォン決済サービスの飲食店舗への導入で業務提携したと発表したことが買い材料。国内219店舗を展開するDダイニングとの提携により、同社の資本提携先である香港のMPayMe Limitedが提供する「ZNAP」を飲食店舗で実運用を開始する。「ZNAP」はQRコードを利用者のスマートフォンのアプリで読み込み決済するという方式をベースとしており、飲食店側で特別なインフラ機器の導入は必要としない。

■ダイキン工業 <6367> 5,270円  +240 (+4.8%)   本日終値
 ダイキン <6367> が5日ぶりに大幅反発。日経新聞が3日付で「ダイキン工業の2014年3月期は純現金収支(フリーキャッシュフロー)が約500億円の黒字(前期は1152億円の赤字)になる見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、海外でのエアコン販売好調に加え、在庫(棚卸し資産)回転日数の1割短縮が奏功し、3期ぶりの黒字となる。黒字は12年秋の米グッドマン・グローバルの買収で膨らんだ借入金の返済などに充てるとしており、財務改善に期待する買いが向かった。

■ユナイテッドアローズ <7606> 4,170円  +70 (+1.7%)   本日終値
 2日、Uアローズ <7606> が発表した6月の月次売上概況で、既存店売上高(小売り+ネット通販)が前年同月比3.7%増と2ヵ月連続で前年を上回ったことが好感された。シャツやカット、ニット、カーディガン、ジャケットなどの中軽衣料が売上を牽引したほか、気温の低下に合わせてダウンコートやブルゾンなどのアウターも好調に推移した。

■電通 <4324> 3,625円  +40 (+1.1%)   本日終値
 2日、電通 <4324> がロシアの広告会社であるトラフィック社の株式100%を同社株主から取得することで合意したと発表したことが買い材料視された。トラフィック社は、デジタル領域全般のコミュニケーションを統合したサービスに強みを持つデジタル・エージェンシーで、今回の買収を機に、ロシアにおける成長戦略に期待した買いが向かった。

■グリー <3632> 695円  -40 (-5.4%)   本日終値  東証1部 下落率10位
 2日、グリー <3632> が事業規模の適正化や経営資源の効率化を一層推進するため、単体従業員の200人程度の希望退職者を募集すると発表したことで、事業環境の悪化を懸念する売りが向かった。希望退職者の募集期間は10月9日~28日までで、退職日は11月30日。今回の希望退職者募集に伴い発生する費用などについては、応募者数が確定次第、速やかに公表するとしている。

■ジャパンマテリアル <6055> 2,501円  +204 (+8.9%)   本日終値
 2日、東証がJマテリアル <6055> [東証2]を25日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。1部指定に伴い、同社は2日、公募・売り出しで10億円を調達すると発表。新株発行は最大で発行済み株式数の5.1%におよぶ規模となるが、特に売り材料視はされなかった。同時に、14年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→15億円に25%上方修正。増益率が5.4%増→31.8%増に拡大し、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しになったことも買いに拍車を掛けた。

■イオン北海道 <7512> 580円  +29 (+5.3%)   本日終値
 2日、イオン北海道 <7512> が決算を発表。14年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比16.7%増の38.1億円に伸び、従来予想の33億円を上回って着地したことが買い材料。イオン釧路店での食品売り場の活性化策などが功を奏し、冷凍食品部門が14.4%増収となったほか、ベビー部門も品揃えの拡充や売り場のゾーニング見直しなどが寄与し6.4%増収と、天候不順に影響されず堅調に推移した。

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