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【経済】アリババのIPO計画:香港上場の可能性なお排除せず、地元メディアが報じる


中国の電子商取引大手アリババ・グループは、香港で新規株式公開(IPO)を行う可能性をまだ排除していないようだ。香港紙「信報」によると、アリババの馬雲(ジャック・マー)会長が3日に香港入りしているといい、あらためて香港上場の可能性を模索しているのでは、との観測が浮上している。

これまでの報道によると、アリババは第一候補だった香港への上場を断念し、上場先をニューヨークに切り替える見込みとされていた。アリババは上場後も馬会長ら経営陣の支配権を維持できるよう、特殊株式の発行や取締役パートナー制度の承認を巡って証券当局と協議してきたが、交渉は物別れに終わったと伝わっている。

一方で、アリババが展開する電子商取引事業はセンシティブなデータを多数扱うため、中国政府が情報保全のために米国での上場を認めない公算があるとも一部で指摘されていた。また、仮に香港に上場にかじを切った場合でも、審査にかかる時間を考慮すれば、アリババが当初計画していたとされる「年内上場」は難しいとみられている。

《NT》

 提供:フィスコ

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