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【経済】メリット多い「宇宙葬」


最近、遺骨をお墓に埋葬せず、ロッカーのように仕切られた建物内のスペースに納骨する永代供養墓や、海や山への散骨、墓石の代わりに樹木を植え墓標として遺骨を土にそのまま埋める樹木葬など、埋葬方法が多様化してきている。
そんな中、元NASAの技術者トマ・シベ氏がサンフランシスコに今年設立したエリジウムスペースが、遺灰を人工衛星に乗せるサービスを米国に続き日本でも1990ドル(19万6000円)で開始するという。
「記念宇宙葬」というサービスで、遺灰の一部をカプセルへ納め、約100人分をまとめて宇宙へ打ち上げる。カプセルを搭載した人工衛星は地球の周回軌道に乗り、数カ月にわたり90分に一周の周期で地球を周回する。その後、大気圏に再突入し、流れ星となって燃え尽きる。スペースデブリ(宇宙ごみ)を残さず、「環境にも優しいサービス」だという。家族や友人は、スマートフォンやタブレット向けの無料アプリで衛星の位置を確認できる。
ウェブサイトで申し込むとカプセルが郵送で届くので、そこに遺灰を納めて返送する。2014年夏に最初の打ち上げが予定されている。
今までのようなお墓へ埋葬する方法は費用が高額になることや、少子高齢化している日本の現状では跡継ぎのいない家が増え無縁仏も増えてくると思われることを考えると、最後の最後に流れ星になって誰かの願いを叶えるというのも夢があっていいのかもしれない。

《YU》

 提供:フィスコ

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