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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ピックルス、レデイ薬局、FJネクスト、チタン

■ピックルス <2925> 883円  +98 (+12.5%)   本日終値
 9月30日、ピックルス <2925> [JQ]が13年8月上期の連結経常利益を6億円→8.6億円に41.7%上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して37.0%増益を見込み、一気に2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。キムチなど「ご飯がススム」シリーズや惣菜製品の販売が想定より伸びたことが寄与した。原材料の白菜・キュウリなど野菜の仕入れ価格が安定していたことも利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も10.7億円→11.8億円と21.9%増益に最高益予想をさらに10.0%上乗せした。また、前日終値ベースの予想PERが8.1倍→6.9倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■レデイ薬局 <3027> 490円  +40 (+8.9%) 一時ストップ高    本日終値
 9月30日、レデイ薬局 <3027> [JQ]が14年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)を6.5億円→9.4億円に42.9%上方修正。増益率が7.5%増→53.7%増に拡大し、一気に4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。営業時間の延長や食品販売の強化などが奏功し、既存店の売上が好調だったことが寄与した。修正した上期予想が対通期計画(12.3億円)で76.6%進捗に達しており、通期業績の上振れを期待する買いも向かった。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935> 677円  +44 (+7.0%)   本日終値
 9月30日、東証がFJネクスト <8935> [東証2]を22日付で市場1部に指定替えすると発表し、14年3月期末に記念配3円を実施すると発表したことが買い材料。TOPIXの算出対象銘柄になることから、同指数連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いが先行した。同時に公募増資などで最大245万株の新株の発行や売り出しを発表し、株式価値の希薄化や株式需給悪化が懸念されたが、市場1部指定替えによる知名度の高まりや流動性の向上を好感した買いが優勢となった。

■チタン工業 <4098> 363円  +23 (+6.8%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 酸化チタンを手掛けるチタン <4098> が個人を中心とした思惑買いが継続し、4連騰。同じく酸化チタンが主力の一つで「光触媒」を育成するテイカ <4027> も3連騰。2013年のノーベル賞の発表が間近となり、「酸化チタンの光触媒反応」の発見者である藤嶋昭・東京理科大学長が化学賞の有力候補として挙がっていることが引き続きハヤされ、思惑買いを誘っている。光触媒には、大気浄化や脱臭、浄水、抗菌、防染といった効果があるとされ、注目されている。

■ハピネット <7552> 782円  +28 (+3.7%)   本日終値
 9月30日、ハピネット <7552> が13年9月上期の連結最終利益を5億円→11億円に2.2倍上方修正。従来の29.5%減益予想から一転して55.1%増益見通しとなったことが買い材料。アミューズメント事業の好調や映像音楽事業での利益率の高いオリジナル作品のヒットが寄与した。ゲーム商材卸売会社の買収に伴い、負ののれんが発生したことも利益を押し上げた。

■ヒラノテクシード <6245> 1,068円  +37 (+3.6%)   本日終値
 9月30日、ヒラノテク <6245> [東証2]が13年9月上期の連結経常利益を18億円→28.5億円に58.3%上方修正。増益率が2.4倍→3.9倍に拡大し、一気に7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。受注好調と生産性の向上で利益率の高いタッチパネル向けの真空薄膜装置を中心に売上が計画を14.7%も上回ったことが寄与したほか、原価低減に取り組んだことも利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も28億円→33.5億円に19.6%上方修正し、2.7倍益見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を20円→26円に増額修正したことも支援材料。

■ソケッツ <3634> 2,555円  -700 (-21.5%) ストップ安    本日終値
 30日に業績修正を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正」が嫌気された。
 ソケッツ <3634> [東証M] が9月30日大引け後(15:35)に業績修正を発表。14年3月期の連結最終損益を従来予想の6000万円の黒字→9500万円の赤字(前期は1億2600万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
  ⇒⇒ソケッツの詳しい業績推移表を見る

■アイル <3854> 3,565円  -700 (-16.4%) ストップ安    本日終値
 9月30日、東証と日証金がアイル <3854> [JQG]について1日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。

■OKK <6205> 147円  -20 (-12.0%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 9月30日、OKK <6205> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→8億円(前期は15.7億円)に46.7%下方修正し、減益率が4.9%減→49.3%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。国内の設備投資が低水準で推移したことや、海外でも新興国経済の減速などにより受注が低迷。また、利益面でも十分な採算を確保することができなかったことが響く。同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の6億円→0.6億円(前年同期は6.1億円)に90.0%下方修正した。

■ニチリン <5184> 902円  -65 (-6.7%)   本日終値
 9月30日、ニチリン <5184> [東証2]が100万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出し(上限15株)、オーバーアロットメントに伴う5万株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の11.7%およぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は15日から17日までのいずれかの日に決定。最大で約9億3000万円の調達資金は、物流倉庫建設資金とロボットなど省力化設備投資や、子会社ニチリン ベトナム カンパニー リミテッドへの融資資金などに充てる。

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