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【経済】週刊ダイヤモンド今週号より~シャープ、三菱自動車・・・公募増資ラッシュの玉石混交


瀕死のシャープ<6753>が1500億円規模の公募増資を発表、三菱自動車<7211>の資金調達も報じられるなど、成長性に疑問符が付く企業が続々と投資に動いています。その裏には何があるのか、今週号のダイヤモンド誌で探っています。

東京株式市場は今、公募増資ラッシュに沸いています。アベノミクスによる景気回復期待に加えて、東京でのオリンピック開催決定を受けて一段と加速した感もあります。ただ、シャープに関しては、「まるで銀行による“債権保全ファイナンス”」とやゆする声さえ出ているほか、三菱自動車に関しても、増資分は「ご三家」の優先株処理にまわると見られるなど、相次ぐ公募増資は玉石混交なものになっています。ジャパンディスプレイが検討中とされる新規上場についても、成長戦略が描きづらいなど懐疑的な見方が根強いようです。

消費増税もあって景気の行方が不透明な中で、“梅雨の晴れ間”にカネをかき集めておこうという意図があるとすれば、これほど市場を冒涜した行為はないと、ダイヤモンド誌では指摘しています。こうした無理筋の増資の横行によって一番被害を受けるのは、情報の質、量ともに少ない一般投資家となります。うたげが終わった後に何が残るのか、市場を冒涜すれば市場からしっぺ返しを受けるのは歴史が証明しています。

《NT》

 提供:フィスコ

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